野球の多種多様な投手のデーターの必要性!
野球に限らず、あらゆるスポーツがデータを、数値化されてそのデータを見て調子の良悪を
判断する。野球の場合ピッチャーとバッターの闘いのスポーツであるため、分かりやすいと
言えるかもしれません。特にピッチャーの場合、従来であれば、投手のタイトルの防御率、
勝利数、奪三振率、が一般的な主流のデータでしたが、2010年代から現在にかけて、
セイバーメトリクスが注目を集めています。私も含めて、
まだ、良く理解できないデータが多い気がいたします。が。
具体的には、防御率がいい投手に対して、BABIP(インプレーの打率)によっては、“運”が
良いと揶揄することが多く見られます。選手のパフォーマンスを運だけで片付けて良いので
しょうか。セオリー通りに、左投手対左打者、右投手対右打者と言った作戦も時には打たれて
仇になることがありますが。フォームやタイミングを見ていれば成績やデータ以上に得て、
不得手がわかると思います。このように、投球内容や打者の調子も試合を見れば、ある程度
感覚的に良し悪しもわかる。
このように、多くのデータからパフォーマンスを把握して。うまくいかないケースも多くあると
思います。このように、データに頼り過ぎた、トレーニング方法が話題になっていますが、人間が
やるスポーツです。データ以外の感性や感情、直感と言った要素を、バランス良く取り入れて
いくのが重要ではないでしょうか!?それと、みんな分かっていると思いますが、データで
自分の良いとこ悪いところを、正確に把握して、どうすれば良くなるかを
考えるのがデータ時代の生き方です。
▲セイバーメトリクスとは!?
セイバーメとリクスとは野球を統計学的に解析し、選手の本当の能力やチームのへの貢献度を
数値で表示する分析手法です。今までは『防御率が良いほど、優秀な投手』という認識が
一般的でしたが。ただ失点の背景には、内野守備が悪かったり、外野手の守備範囲が狭くて
エラーが多かったりと一概に投手のせいだけとは言えないことが、原因としてあります。
本来なら守備などの影響力を完全に除外した『投手だけの純粋な能力』を
数値化しなければ、いけません。
それを可能にしたのが、セイバーメトリクスなのです。例えば投手の「QS(QualityStart)」
クオリティースタートという言葉がありますが、先発投手が6回以上登板し、自責点を3点
以内に、抑えることができたかどうかを示す数値である。先発投手が、先発登板数における
QS達成した比率を『QS率』と呼び、この数値で先発投手の能力を表すことができます。
また、下記8項目がセイバーメトリクスの指標項目です。この項目を使って日本の
プロ野球の各球団もトラフト指名選手をセイバーメトリクスの
数値で評価し選手を決めているそうです。
▲セイバーメトリクス8個の指標!
・打者の貢献度を表す OPS
・得点創出能力を表す wRC
・守備を評価する UZR
・走力を評価する wSBとUBR
・先発投手を評価する QS
・相対的防御率を表す tRA
・勝利の貢献度を表す WAR
▲映画・書籍『マネーボール』
セイバーメトリクスを野球チームに取り入れて「安くて強いチームを作った」
ビリー・ビーンGMの半生を描いた書籍とプラット・ピットの主演の映画『マネーボール』に
分かりやすく説明・描かれています。映画も大ヒットしています。
◆「マネーボール」に出てきたセイバーメトリクスの例
❶今までの打者を評価する、打率と打点のかわりに「アウトにならない率」である
出塁率を重視している。
❷速球投手をクローザーに起用して、多くのセーブを挙げさせセーブを必要以上に
評価している球団にトレードして有望な選手を獲得する。
❸チームの総得点および総失点からチームの勝利数(敗北数)を予測、予測値に従い
選手の補強・解雇を行った
他にも、「選手の得点能力を指標化、「投手の投球・プレーから”運”の要素を除外して
評価といった考え方や例も紹介されています。
2022年10月2日