継投で流れを変える、ピッチングの面白さ!

 接戦の時、監督はどこで継投、つまり先発から、2番手のピッチャーに繋ぐか考えています。
特に2対1とか3対2とかの勝利がどっちに転んでも、おかしくない白熱した試合展開の時など
は悩みますね!また、ここ一番の試合や短期決戦の試合において、継投した一人の投手が
抑えることによって流れをこちらに引き寄せられることがあります。これができるのは、
投手なら、誰でもいいわけではありません。投手としての実力や
実績があるからこそできるピッチングです。

継投で流れを変える、ピッチングの面白さ!

▲横浜高校の松阪の圧倒的存在感のリリーフ!

プロ野球もそうですが、トーナメントの勝ち抜きの闘い方の高校野球の方が、分かりやすい
と思います。春、夏の甲子園大会は、過去にも多くの継投を含む名勝負を残しています。
1998年横の横浜高校と明徳義塾との試合です。この試合は継投の妙がはっきり表れた見事な
試合でした。中盤になってから、横浜高校の松阪大輔投手はブルペンに入り、相手に
プレッシャーかけ始めるゲームは8回裏開始時点で6対0の劣勢だったが、
横浜打線が底力見せて2点差に迫った。

 

さらに、9回、松阪大輔投手がマウンドに上がり、球場全体の雰囲気は横浜高校一色に染まり、
球場全体が興奮のるつぼ化し、最高の雰囲気となる。まさに大スターの登場である、球場
全体が望むどうりに、大スター松阪大輔は9回を期待通りに、きっちり抑え、チームは逆転
サヨナラ勝ちをしました。まさに、松阪大輔投手と言う実績も実力もあり、風格もあるから
こそ、チームも球場の雰囲気まで味方にしてしまう。スターだからこそできる逆転を呼ぶ
リリーフができるのである。

 

もちろん、プロ野球も流れを引き寄せる継投は、たくさんあります。2019年の巨人とDeNAの
天王山の試合で、その局面が生まれました。9月20日試合で・巨人の沢村拓一投手(MLB)が
勝利と優勝を手繰り寄せる見事なリリーフを見せた。この試合は。巨人が7対2とリードを
していたが、DeNAが意地を見せて3点差まで詰め寄った7回、先発投手の山口俊投手が
宮崎に死球。次打者の伊藤光にヒットされ、ランナー1、2塁とされると、
2死後、大竹投手にスイッチ。

▲絶対絶命のピンチを三振に打ち取るクローザー

大竹は、抑えることができず、大和選手に2点適時2塁打を打たれ、1点差とされる。ココで
「巨人ベンチは、セットアッパーの中川浩太刀子に変えたが、中川は連日の登板過多で
調子が上がらず乙坂外野手と梶谷外野手を連続四球で歩かせ、満塁のピンチになる。ココで
シーズンのホームラン王に輝いた、ネフタリ・ソト選手に回る。この場面で巨人は沢村投手
を投入。沢村投手は150キロ以上のストレートとスプリットで追い込む、と
最後はスプリットで空振りの三振に打ち取って見せた。

 

見事なリリーフである、チームはこの試合前まで、3連敗中だったこともあり、絶対に落と
せない試合でもあった。優勝争いをしているペナントレース終盤の絶対絶命のピンチを
抑えて勝利したことにより、チームが一気に息を吹き返した一戦でもある。この後、巨人は
優勝しています。このように投手の継投は、大事な試合になれば、なるほど重要に
なってきます。沢村投手は今レッドソックスを退団し、MLB、NPBからの
指名を待っています。いい知らせがあるといいですね!

2022年10月4日