MLBではセイバーメトリクスに基づく打順が進行している!

 

アメリカにおけるセイバーメトリスク研究での「2番打者に最強打者を起用」と言う
理論が進行している。メジャーリーグは30球団あり、今現在(2019年6月)二番強打者説を
実行している球団は13球団あり、数年前から進行している。


中でも2番打者最強説を実行している、
メジャーリーグで有名なのは、大谷選手が所属する
エンゼルスの2番打者マイク・トラウト選手です。MVPを3回も受賞しているMLBのNO1選手
と言われています。


アストロズのホセ・アルトゥーべ選手、またヤンキースのホームラン打者ジャッジ選手の
2番強打者も有名ですね!他の11球団も同じようにチームで一番の強打者を2番に起用してい
ます。何故2番打者に強打者を置くのが良いのか!その根拠を調べてみました。

セイバーメトリスクに基づいた打順とは?

野球のデータ(選手の成績、試合ごとのデータ、球場のデータ)などを統計学的に分析を
して選手の能力、チームの強さなどを分析した内容を数字で表現し、そのデータを選手の
成長やチームを強くし、経営を良くするための戦略に取り入れる手法や考え方のことです。

 

例えば、1番打者の場合打席に入った時のアウトカウントの平均値が他の打順と
比べて少ない、ゲームが始まって一番先にノーアウトで打席に入るのですから当然ですが!
アウトカウントの少ない時には、出塁率が得点に大きく左右します。

よって、1番打者は出塁能力の高いバッターを起用すべき打順と言えます。
また1番バッターは打席に入った時に塁上に走者がいる時が少ないため、長打力は
あまり必要としません。つまり、1番打者に重用なのはフォアボール、内野安打など、
どんな内容でも、とにかく出塁することが大事です。


➊出塁率に優れた選手を1、2番に起用。長打率に優れた選手を4番に起用。
足の速い選手を1番に起用、2番バッターには強打者で足が速く、出塁率の高い選手を起用、
4番には、2番打者の次に力のある長距離バッターを起用する。

➋1、2、4番打者に続く打者を3、5番に起用し、特に長打力に優れた選手を起用
2番バッターで還せなかった、ランナーを3番4番で還し得点する。


❸ 6、7、8、9番の打順は打力の良い順番から並べる。特に6番はチャンスに
回ってくる打順であるため長打を打てるバッターが最適である。

 

従来の日本のプロ野球を始め、大学、高校、社会人野球など少年野球も含め日本の野球は
『1番と2番がチャンスメイクをする、一番が出塁したら2番に送りバンドで得点圏に
送り、3番4番でランナーを還す。ワンアウトを相手にただで上げる送りバント作戦!

このセイバーメトリスクは、送りバントなどしないで2番に最強打者を起用して
1番が出塁したら、2番バッターで一気にランナーを還してしまう、またホームラン
や長打で早い回から先制点を挙げてしまう作戦である。

仮に、2番がアウトになっても、3番4番で還すことが出来る打者が並んでいる、
つまり3番5番よりも、2番打者を重視する打順の考え方である。それと良い打者に
より多くの打席に立たせるように、考えたのが2番最強打者説である。

この打順が理想と言われる理由は下記の3つの理由である。

➊打てない選手の打席を最小限にする。

➋打てる選手を一番から並べる、良い打者により多くの打席に立たせる。

❸打席に入ったときの平均的な走者数・アウトカウントを状況にいれる。


野球は打順が上位の選手に多く打席数は回ってきます。つまり、優秀な強打者により多く打席に
立ってもらうには打順が1番、2番、3番、4番、5番の上位の打順に強打者を並べる方が有利に
なる。上位の選手であればあるほど、年間の打席数は多くなります。

 一番バッターと九番バッターでは年間平均126打席も違います。
二番バッターと九番バッターでは年間平均107打席も違います。
上記の表を見ると上位打順下位打順の打席数の違いにおどろきますね!