野球における、ピッチングの王道とトレンドの変化!

 一昔前であれば、「力と力の勝負」と言えば投手対打者の真剣勝負。手に汗を握るような
名勝負でした。ピッチャーはストレートで真っ向勝負のことを言いました。江夏 対 王・江川
対 掛布・野茂 対 清原などの勝負はテレビでも、わくわく、ドキドキしながら見ていましたが。
最近ではほとんどそのような勝負は見られません。「力と力の勝負」もデータの可視化や
選手の能力の向上などにより、トレンドは変わってきています。

野球における、ピッチングの王道とトレンドの変化!

ストレートに限らず昔からのカーブなどの変化球もストレート狙いの打者からすると、
タイミングが合わせやすくなり、打たれることが多く見られました。そのため、今では変化球も
全て高速化が当たり前で、さらに変化量が少ない球種がトレンドになっています。それと同じ
スライダーでも横に曲がるのと、縦に曲がって落ちる、しかも大きく曲がる、小さく曲がるのと
2種類を使い分けるのがトレンドです。プロ野球も高校野球や大学野球、
社会人野球も変化しています。

▲直球はもちろん、変化球も高速化が進んでいる!

高校野球の場合は2016年に作新学院の今井達也がスラッターを使い作新学院を優勝に導くまでは
速い球とスライダー外角に投げていれば勝てましたが、それ以降は打者もレベルが上がり、
スラッターのような速い変化球や落ちる球もなければ、優勝は出来なかった。と語っています。
2019年の夏の甲子園大会の決勝戦では、星稜高校のエース・奥川恭伸投手(ヤクルト)が履正社
の4番・井上広大投手(阪神)に、緩いスライダーをホームランされる。

 

このような場面を見ると、変化球の高速化は明確であると思います。もちろん、高速のスライ
ダーを投げたとしても、抑えられたかどうかは分かりません。が、ただ緩いスライダーは
高校生でも慣れていたのは事実です。速い変化球を具体的に球種で言うと。スラッターは
もちろんのことスプリットやカットボール、ツーシーム、ハードシンカー、パワーカーブ、
などの球種が主流になっています。ただ球種によっては変化の仕方が2~3種類ぐらいあり、
そうゆう意味では投げる種類は書いた球種より多くなっています。

山本由伸投手ピッチングがNO1

 2021年の沢村賞投手のオリックスのエース山本由伸投手は、今やに日本プロ野球のエースとも
言える彼のピッチングのスタイルは、スプリットとパワーカーブの幅の広さが山本投手の特徴で
もある。さらに、球速や変化を上手くコントロールしながら、コースを内角・外郭の高低に投げ
分けられる精密さなど、どのカウントでも投げられる制球力は、今のプロ野球では
NO1と呼ばれるのに相応しい実力派のピッチャーです。

▲千賀滉大投手

来季からメジャーに移籍すると言われている。ソフトバンクの千賀滉大投手も、球速の向上は
もちろんですが見打者や左打者大してのカウントを取るボールも決め球にするボールも,もと
もと「お化けフォーク」と言われていたスプリットもさらに、磨きがっかり懸念されていた
制球力も買う段位良くなっています。昨年の復帰戦でもあった7月6日のロッテ戦で、
ストレート158キロ記録するほどでしたが。各バッターにストレートを
狙い撃ちされて10失点を喫しました。

復帰のテスト登板であり、打たれて当然ともいえますが。東京五輪以降は、実質後半戦のみ
の登板にかかわらず、二桁勝利を記録しました。ストレートとスラッター、カットボールを
基本に決め球にスプリットと目線の変わるパワーカーブで決める。もちろん160キロの
ストレートも決め球には充分である。このレベルになると、データ対策をしても、
それ以上のピッチングをしてくる。お化けフォークは投げてくるのを分かっていても
空振りする球種です。

▲開幕そうそうに完全試合を達成!の朗希投手!

注目を浴びて入団したロッテの佐々木朗希投手が2年目には3勝に終わりましたが、大事に
育てられ、3年目の今季は開幕早々、4月10日(日)オリックス戦で、13者連続奪三振で64年
ぶりにプロ野球記録を更新。さらに、1試合19奪三振のプロ野球タイ記録、プロ野球史上
16人目の完全試合を達成しました。今季は9月までで20試合い当番で9勝4敗防御率2.02,、
奪三振174です。

佐々木投手が、2年目に急成長したのは、高校時代にはなかったスラッターや スプリット使い
始めたのが大きい。佐々木朗希投手は高校時代から160キロを出し、プロに注目されて
ドラフトで4球団に指名ⓥされ、ロッテに入団。1年間は体力づくり、で鍛えられ、2年目は
11試合に登板。今季、早々に完全試合とロッテのエースにのし上がった。いずれはMLBに行く
素材であることは間違いありません。メジャーでも大谷クラスのピッチャーになるでしょう。
2022年9月30日