投球スタイルを変えることによる、レベルアップの難しさ!

 多くの投手がドラフト指名を受け入団。高校生から、大学の各リーグから、社会人野球など
から入団し、プロ入り後ワンランク上のピッチャーになる為にピッチングスタイルや球種を
増やしたり、決め球を変えることが多いと思います。例えば、メジャーリーグで活躍して
いるダルビッシュ投手は、スライダーとワンシームが中心と言われていますが、多彩な
球種を投げることで有名なピッチャーですから、その日の調子で決めているみたいです。

投球スタイルを変えることによる、レベルアップの難しさ!

高校生の時はシンカーを決め球にしていました。高校時代はカラダの成長痛に悩まされて
いたために本格派というよりも、技巧派のようなピッチングスタイルで投げていたようです。
日々成長しているカラダを気遣いながら、思い切って力を入れて投げらない状態で、
高校2年生ながら東北高校準優勝に導きました。ドラフト1位で2002年に日本ハムに入団。
プロ入り後の2007年にはストレートの質と球速が一気に伸びて、得意のスライダーも磨きが
かかりプロ野球のトップクラスの投手に成長しました。

▲今季の田中将大投手は苦戦
   早くも10敗目最後のスタイルは?

また、高校時代にプロ並みと言われたスライダーを馳駆して、2年生ながらも甲子園で優勝を
果たした田中将大投手。高校からドラフト1位で楽天に入団。プロ入り後も4年目までは
スライダーを馳駆して多くの打者を抑えていました。5年目のシーズンからは、スプリットを
決め球に変更して、奪三振率を一気に伸ばして。沢村賞を獲得!プロ野球で初めての負けなし
24勝を挙げる。その後ヤンキースに入団し、球数を100球以内の97球でレッドソックスを
完封しマダックスを完成させました。(マダックスとはMLB通算355勝の殿堂入り投手
マダックスにちなみ100球未満の完封はマダックスと言う)

 

田中将大投手の場合は、ヤンキースに移籍し、7年活躍して、昨年、プロ野球の楽天に戻って
きました。年齢的なこともあり、その都度いろいろと変化させていると思います。楽天の
後半3~4年からヤンキースに入団したころ、このマダックスを達成させた2017年ころまでが
全盛期のような感じがしますね!今季は(2022年)は、かなり打ち込まれています。
早くも10敗しています。来季からは、ピッチングも最終的な形に変化させないと、
難しいですね!マ~君のことですから、うまく順応して来ると思います。楽しみですね!

▲巨人の菅野投手もマー君と同じですね?

 2013年に巨人に入団。大学時代から入団したころまでは、まだ力でねじ伏せるピッチングが
目立っていましたが、昨年から急激に奪三振数や、勝利数も減っています2018年ころまでは
プロ野球界のエースとして活躍しましたが、昨年から急激に衰えてきているように感じて
います。学生時代と巨人の1~2年頃までは力でねじ伏せるピッチングでしたが!プロ入り
2年目あたりからツーシームやシンカーを使って、交わすピッチングに切り替えて勝ち抜いて
きました。が、そのピッチングも打者に覚えられて、柔と剛バランスを取るかのように、
力強いストレートとスラット、

 

パワーカーブを多投して2017年と2018年に沢村賞を連続で受賞しました。ただ菅野投手も
昨年と今季と苦戦を強いられています。今年でプロ10年目になり衰えは隠せません。ここから
さらに投球術に磨きをかけ、新しい球種を取り入れてカラダの負担をいかに減らせられるか
が勝負です。特にシンカー系のボールとスライダー系のボールを両立させるのは、曲がり方が
全く逆なので、カラダの使い方が難しいので簡単ではありませんがどんなに優秀な
ピッチャーも年齢のカベは必ず超えなければなりません。

▲二刀流のスーパースターも常に進化!

今、MLBで活躍しているスーパースターの大谷翔平投手も新しい曲がりのツ―シームを
8月6日のマーリンズ戦で初めて投げたそうです。その後の投球では多投しています。
大谷投手も剛速球投手から、変化球も昨年から1~2球増えているそうです。
またレッドソックスのクローザーで活躍した、上原浩治投手は決め球をスライダーから
スプリットに変えて晩年は成功しています。また、2021年に沢村賞に輝いたオリックスの
山本由伸投手も新球種に挑戦しているとの話も聞こえています。トップクラスの選手も
みんな次のステップに上がるために技術的な向上心と肉体的な向上に常に挑戦しています。                             2022年9月11日