相手を抑えるためには、
各カテゴリーにおける投手の必要最低限の能力値!

 試合に勝つためには、相手打者を抑え込まなければ勝てません、特に投手は先発、中継ぎ投手、
クローザーと各カテゴリーに分かれています。近代野球では先発投手は100球前後の投球数で
リリーフ投手(中継ぎ投手)にもちろん試合展開によって、先発投手の交代場面は異なります。
投手のタイプには、いろんなタイプの投手がいます。160キロを超える剛速球タイプ。
エンゼルスの大谷翔平投手や大谷翔平投手の165キロの日本記録を破った巨人の
チアゴ・ビエイラ投手、ソフトバンクの千賀滉大投手、ロッテ入団3年目の
佐々木朗希投手などが球速が強みの投手です。

相手を抑えるためには、 各カテゴリーにおける投手必要最低限の能力値!

パドレスのダルビッシュ有投手は球速も速いが、多彩な変化球が持ち味でコントロール抜群な
投手です。プロ野球ではオリックスの山本由伸投手や広島の栗林良吏投手、チョット衰えてきま
したが巨人の菅野投手などがトータルと言うか総合力で高い能力を発揮するタイプの投手です。
また、チョット古くなりますが巨人の上原浩治投手、中日で活躍した吉見一起投手などの
コントロールが抜群の投手たちもいます。このように一芸に特化した投手を含めて
「必要最低限」の能力値が必要になってきます。特に、コントロール型の投手を見てみる。

▲上原投手も吉見投手も球速が戻らず、やむなく引退!

最低限の球威、スピードがないと、コントロールだけでは、打ち込まれてしまう場合が増えて
しまいます。巨人の上原投手の場合は、晩年MLBから巨人に戻ってきた時、2008年に
球威ガ水準以下に落ちたため、打ち込まれてしまい、ケガ以外で、初めて巨人の2軍に
降格し調整中でも2軍の選手に打ちこまれました。この時の球速が140キロに満たない球速で
した。上原のピッチングスタイルは140キロそこそこの球速を球速以上に速く感じる“球質”を
投げるのが上原投手の投球術であったため、140キロ以下では、打ちゴロの
美味しいボールになってしまうのです。

 

おなじようなタイプで中日の吉見一起投手もバッターの手元で、“ピュッ”と来るような
ストレートに、球界屈指の制球力でバッターを抑えていましたが、ケガに悩まされてからは、
水準以下の球速になり外角のストレートも簡単に打ち返されてしまうようになってしまい
ました。上原投手と同じように、球速以上に手元で伸びてくるストレートが、必要最低限の
水準以下になったときには打ちこまれる場面が多くなってしまいました。上原投手も、
吉見投手も必要最低限の球速が戻らず,2人ともそのまま引退してしまいました。

▲日本に戻った田中将大投手も楽天に復帰!

全盛期には人気、実力ともプロ野球、ヤンキースでもトップクラスのピッチャーだった
田中将大投手も、上原浩治投手と吉見一起投手と同じようにプロ野球楽天で活躍。全盛期には
プロ野球でもトップクラスの花道を歩いていました。2011年~2013年には敵なしの投球を
見せていました。メジャーリーグのヤンキースで7年間活躍。前半の4年ぐらいエース級の
活躍見せていましたが、メジャーの晩年には、ストレートの球速が落ち、緩急をつけた
投球術でしのいでいました。

が。21年から楽天に戻り期待されましたが。以前のように力で抑えるのは難しくなって
いました。コントロールと投球術で交わして抑えていくピッチングでゲームメイクをしていま
した。しかし21年の東京オリンピックに出場。アメリカ戦のように相手チームが一定以上の
レベルになると何とか、投球術で交しても、一巡目で限界を迎えてしまい、打ち込まれて
いました。近年の投手のレベルが上がり、平均球速が高速化してきたことも含めて、球速の
必要最低限のラインが上がってきたと思われます。今季のメジャーリーグで菊池雄星投手や
有原航平投手などの通用しないピッチングを見ているとレベルの違いを理解して
いない投球をしています。

大谷投手のように常にレベルアップを意識している選手との違いがはっきり見られます。
結局有原投手も戦力外通告されてしまいました。菊池雄星投手も今のままですと来季は残れ
るかどうかの選手になってしまいます。菊池投手も先発を下ろされて、中継ぎで何とか登板
していますが新しい球種を覚えるとか、投球術を変えるとか、前向きに考えないと生き残れ
ません。常に前向きに考えて努力しているダルビッシュ投手や大谷翔平投手を見習って
頑張ってほしいですね!               2022年9月13日