オミクロン株の感染者の入院、
重症化リスクは「デルタ株」より低いは、ほんとうか?

 世界保健機構(MHO)は9日南アフリカで感染が急拡大しているが、入院や重症化リスクは
デルタ株より低いと言うデータを公表しました。WHOアフリカ地域事務局によると、
南アフリカでのオミクロン株による入院例は当初と変わらず依然として少なく11月14日から
12月4日までのデータでは、集中治療室(I CU)の占有率は6.3%と低く、デルタ株の流行が
ピークだった7月と比べても非常に低いと言う結果です。と事務局。

世界に広がるオミクロン株のイメージ

WHOのカテドロス事務局長も8日、オミクロン株について、感染歴のある人の再感染リスクが
高いですが『オミクロン株が引き起こす症状はデルタ株よりも軽いことを示すある程度の
証拠もある』と語っています。が、カテドロス事務局長は結論を出すにはさらなるデータが
必要とし、『油断すれば人命を危険にさらす』と強調しました。さらに今後2~3週間か
けて慎重に分析を進める考えを語る。

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▲ワクチン担当の責任者ミヒコ氏の見解!

ワクチン担当の責任者ミヒコ氏は9日の記者会見でオミクロン株について『南アフリカでの
初期のデータを見るかぎり重症化をあまりもたらしていない』と述べました。さらに、
オミクロン株は,集中治療室に入院するケースがデルタ株が広がった今年の7月ごろに比べて
少ないとし、南アフリカではオミクロン株による重症化や入院のリスクはデルタ株より低い
傾向が見られると事務局と同じ見解を指摘しました。

 

またミヒゴ氏はアフリカでのワクチン接種の遅れに強い懸念を示したうえで「アフリカ各国の
政府は届いたワクチンを行き渡らせるために全力で取り組まなければならない」と述べ、
接種の計画づくりやワクチンへの不信感をなくすための情報提供などの
支援を続ける考えを強調しました。

▲10日現在のオミクロン株の感染国

10日午前3時時点でまとめたところ、新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染は日本を含め
世界の55の国と地域で確認されています。

・アジアは日本のほか香港、韓国、インド、シンガポール、マレーシア、スリランカ、
    タイ、モルディブ、ネパール
・オセアニアはオーストラリア、フィジー
・北米はアメリカ、カナダ
・中南米はメキシコ、ブラジル、チリ、アルゼンチン
・ヨーロッパはイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、デンマーク、
   チェコ、オースト        リア、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、スペイン、
   ポルトガル、スイス、アイルランド、ギリシャ、アイスランド、ルーマニア、ロシア、
   クロアチア、エストニア、ラトビア
   それに
・中東のイスラエル、サウジアラビア、UAE=アラブ首長国連邦、クウェート
・アフリカの南アフリカ、ボツワナ、ナイジェリア、ガーナ、ジンバブエ、チュニジア、
    ザンビア、ウガンダ、セネガル、ナミビア
    でそれぞれ感染が確認されています。