インコース、アウトコースに投げ分ける配球!

▲43,2センチの幅をいかにして活かすか!?

 ピッチャー側から見ると、ストライクゾーンは狭く見えますが、バッター側から、すると
「ストライクゾーン」は意外と広く感じられます。バッターによって、高低は変わりますが、
コースはバッターによって変わることはありません。ホームプレートの幅43・2センチ
(少年野球の場合は38・1センチ)の上をボールの一部分が通過すればストライクです。
バッテリーとしては、この幅をいかに活用するかを考えることが大事です。
それがインコースとアウトコースを使い分けです。
インコース、アウトコースに投げ分ける配球!

▲インコースとアウトコースを活用する。

配球は、まずはコースを決めて43・2センチのホームベースですが、バッターにとって、
ストライクゾーンのど真ん中に比べてインコースは近すぎる、アウトコースは遠すぎる
と言う心理が働きます。その心理を上手く利用します。近すぎるインコースにさらにボール
1個分近くに投げ、アウトコースはさらに1個分アウトコ⊸スに投げれば、バッターは、
さらに、打ちづらくなります。ホームプレートの幅の上をボールの一部分が通過すれば
「ストライク」なのですから、きっちりホームプレート上で勝負することはありません。

 

ボールの一部分がホームプレート上をギリギリに通過すれば良いわけですから、そこを
突いて投げましょう。このように投げることによって、確実ストライクゾーンは広くなり
ます。バッターがストライクゾーンを広く感じれば、バッターは少々ストライクゾーンを
外れた「ボール」でも手を出してきます。つまり、バッターの錯覚を利用するのです。
こうすることによって、バッテリーは有利にバッターに対抗できます。

インコースへ投げるのは、投手の技術と度胸が必要です!

 インコースのボールは、バッター自身が打ちづらいボールであり、コースなのです。自分の
カラダに近いインコースの速いストレートはバッターが素早く、腕をたたむように素早く
スイングしなければ打てないスピードボールでありコースです。インコースにボールを投げる
ことを「バッターを怖がらせるため」に投げると思っている人が多いようですが、怖がらせる
ために投げているわけでは、ありません。ピッチャーにとってインコースに投げれるように
なるには、練習と技術が必要です。

 

それに、プラス度胸が必要です。インコースに「投げられるか」「投げられないか」は
ピッチャーにとっては、インコースに投げるのはコントロールミスが許されません。
ちょっとのミスでバッターに、当ててしまいます。特にインコースの高めは非常に難しいの
です。バッターにとって打ちづらいのは、インコースいっぱいのボールです。真ん中から
自分に近いボールはチョットでも甘くなると、ホームランボールになってしまいます。
そのため、コントロールミスは許されず、ピッチャーの技術と度胸が必要になるのです。
また、バッターボックス白線とホームべースの間にしっかりと投げられるコントロールを
身に付けておきましょう。                                                             2022年11月21日