進塁打を打たせない配球!犠牲フライを打たせない配球!

▲右バッターにはアウトローの変化球で

ランナーが一塁、あるいはランナー、一塁、二塁の場面で送りバントをしないで、進塁打狙い
でヒッティングしてくることが多々あります。右打者の場合は、右に流し打ちをしてきます。
左打者の場合は、引っ張ってきます。単純に考えれば右バッターには、インコースへ投げれば、
右に流し打ちはできないだろうと考えますが、コンパクトなスイングができるバッターほど、

進塁打を打たせない配球!

インコースを右に打ちやすいのです。そのため、右バッターにはアウトコース低目の変化球を
ストライクからボールになる球を投げましょう。このコースなら引っ掛けることが多く、
三遊間に転がるゴロになる可能性が高いと言えます。

▲左バッターでも右打ちは難しい!

右バッターに比べて、左バッターの方が「普通に引っ張れば右方向に飛んでくれるから、
進塁打を打ちやすい」と誰もが思っていると思います。が、左バッターにとって、この
「普通に引っ張ればいい」と言うのが意外と難しいのです。一般的に左バッターは右バッター
よりもコースに逆らわないで打つバッターが多い、アウトコースはレフト方向に、真ん中は
センター方向に、インコースはライト方向へと打ち分けます。それを、無理やり、引っ張ろう
とすると、バットのヘッドや手首の返しが早くなり、スイングが波打ちピッチャーゴロや
内野フライになったり。またファウルになったりします、

▲アウトコースのストレートで左バッターを打ち取る

左バッターの「進塁打」を防ぐ配球は、アウトコースへ速いストレートを投げることです。
バッター自身が最初から「進塁打=引っ張り打ち」を考えているなら、このアウトコース
高目の速いボールには手を出してきません。カウントを追い込んだところでインコースへ
緩いカーブやスライダーを投げます。バッターは「しめた」ばかりにフルスイングして

きます。空振りか当たってもファウルになる確率ガ高いです。そして最後はアウトコースへ
速いストレート、ツーシームを投げれば振り遅れてファウルになるが内野フライがやっとです。
バッターによっては三振モ取れます。

無死、一死でランナー三塁の犠牲フライを打たせない配球!

▲三振がベスト、内野フライででもOK !

ノーアウト、ワンアウトでランナー三塁の場面では、スクイズはもちろん「犠牲フライ」も
警戒しなくてはなりません。特に同点、勝ち越し、逆転サヨナラなどの場面では絶対に
「犠牲フライ」は避けなければなりません。守備側としては、三振を取れればベスト。
内野フライならベター、前進守備陣形への内やゴロならグッド!と言うのガ、この場面の
配球です。ピッチャーは、バッターのタイプを見分けます。高目のストレートを待っている
タイプと低目の変化球を待っているタイプのツータイプのバッターがいますので、バッテリは
タイプを見極めて配球をするのが重要です。

▲内野ゴロを打たせる!

配球としては「内野ゴロ」「内野フライ」「三振」の順番で組み立てます。三振はらベスト、
内野フライならベター、内野ゴロならグットと言う考え方と逆行しますが、配球としては、
内野ゴロを打たせる配球から入ります。まずは、インコース高目にストレートをボール気味
に投げておき真ん中からアウトコース低目に曲がり落ちる変化球をなげて、引っ掛けさせます。
思惑通りに曲がり落ちる変化球を引っ掛けて内野ゴロになってくれればOKですが、そのボール
を見逃がされた場合には、3球目をまたインコース高目のストライクゾーンギリギリに投げます。

2球目の変化球の残像が残っているバッターは高目のストレートに振り遅れ、内野フライに
なります。しかし1球目をボール、2球目を空振りのストライク、3球目がファウルとなり
「ツーストライク」に追い込んだ場合には、2球目に投げたストライクゾーンからボールゾーン
に曲がり落ちる変化球を投げて三振を取りに行きます。もちろんバットの先に引っ掛けて
「内野ゴロ」になればそれもよしとします。この場合は三塁ランナーを
ホーム返さないことが目的ですから。

3022年12月17日