大相撲九州場所“コロナ過”の
違反力士の活躍に疑問を投げかける力士たち!

 大相撲九州場所もいよいよ終盤の、優勝争いも絞られてきましたが、連続優勝を目指す
横綱照ノ富士をはじめ、幕尻の平幕15枚目の阿炎(あび)11月25日(12日)11章1敗の横綱の
照ノ富士の全勝に次いで2番手の1敗で照ノ富士追っています。阿炎(あび)は3月場所中に
キャバクラに通っていたことがばれて新型コロナ対策のガイドライン違反を課せられて
5月から9月場所まで3場所連続で休場扱いになり小結から幕尻から3番目の15枚目まで
落ちました。そのペナルティー明けの今場所の活躍である。

コロナ過の違反力士の活躍に疑問を投げかける力士たち!

でも考えてみれば、その活躍は当たり前と言えます。阿炎(あび)は違反するまでは小結を
3場所連続で、守っていたのですから、つまり実力は小結力があると言う力士です。それが
平幕の15枚目、つまり幕内の下から3番目まで下がったですから、しかもケガで休場して
いた分けでありません。休場中も稽古をしていたわけですから、しかも小結の力士が幕内
15枚目まで下がって相撲を取るわけで、しかも休養十分で相手は格下ですから負けるはずが
ありません。同じペナルティーで元大関の朝乃山も今場所は平幕に落ちています。

 

3場所の出場停止処分を終了して今場所から出場している、関取阿炎(あび)ですが昨年の
6月に結婚して、子供も生まれていますが生活態度を改めるために妻子と別居して錣山部屋に
住むと言う、ペナルティーも付いていました。3場所振りに幕内に戻った阿炎(あび)に
師匠の錣山親方(元関脇・寺尾)も『もういい、妻子と一緒に暮らせ』と同居を勧めたが
拒否。『幕内で勝ち越して、自分の中でヨシと思ったときに胸を張って一緒に住める』と、
阿炎は自らに新たな宿題を課し、妻子のもとには帰らなかった。

▲違った処分の方法があるのではないか?と疑問の声!

 自分に課したペナルティーを発奮材料に変えて頑張る阿炎(あび)連日の活躍に
つながっている。初日から連勝街道を驀進、12日目まで11勝1敗の優勝争いの2番手に
つけています。横綱照ノ富士、大関貴景勝、幕内15枚目阿炎(あび)の残り3日間の優勝争い
になっています。阿炎(あび)は『勝敗は気にしていない。思いっ切り元気な姿を見せられ
たらいい』
と、謙虚に語っています。

 

伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は『勝つのは当然でしょう。力が落ちたとか、ケガで
落ちたわけではないんだから』と、やや、冷ややかだった。伊勢ケ浜審判部長(元横綱・
旭富士)が冷たく言うのは分かります。阿炎は処分前は3場所連続して小結を守っていた
力士である。今場所、同じ違反を犯して、幕下で再スタートを切った元幕内のだった
竜電も好成績だし、朝乃山も、復帰すれば連戦連勝するはずだ。

 

『おかげで、彼らが落ちた先にいる力士たちは、いい迷惑ですよ。彼らには彼らなりの
成長ペースがあるのに、突然、大関や三役が落ちて来て引っかき回すんですから。ただ下に
落とすだけでなく、もっと違った処分方法があってしかるべきです』(担当記者)阿炎を含む
〝ペナルティー力士”たちの活躍の向こうから、踏み台にされた力士たちの悲鳴が聞こえます。