今季の復活のため、
18年の二刀流を振り還り復活のポイントを検証!打者編1

 大谷翔平選手、二刀流復活に向けて17日からキャンプイン!

大谷選手は17日にエンゼルスのスプリング・トレーニングが今季も例年通りアリゾナ州の
テンピ・ディアブロスタジアムで行われるため、投手と捕手が練習を開始、22日に野手を含む
全体練習が始まります。エンゼルス担当するレット・ボリンガー記者が大谷について
下記のように語った。

大谷選手の2018年のバッティング成績の分析

エンゼルスはオオタニと2年850万ドル(8億9000万円)で合意したと発表し、
ミナシアンGMとオオタニの代理人であるネズ・バレロは、昨季右肘と前腕を負傷し、マウンド
での先発が2試合に留まったオオタニは完全に健康な状態になっていると述べた』と

 

キャンプを前にした大谷選手の現状を伝えた。また今季オオタニを先発投手及び指名打者とし
て、どのように起用するかについては『スプリング・トレーニング中に話し合われるようだ』と
話しつつ『過去と同様に、週1回のペースで投手として先発するものと思われる』と予想した。

 

また『昨季は負傷する前から制球に苦しんでいたため、大谷がどのようにして、投球を立て
直していくかを見るのは興味深い』と話し、『彼は先発投手として健康かつ、効果的であること
を証明しなければならない』と今春の課題を明確に話した。

 

『今季の契約に合意し、年俸調停を回避できたのは双方にとって良いことであったとし、
これでオオタニは二刀流のスターとして復調することに集中できる』と二刀流復活への環境が
整っていることを伝えた。

大谷翔平選手は18年、19年なぜメジャーに適応できたのか!

 ここからは、大谷選手が日本のプロ野球を5年でメジャーにアジャストできたのかを検証してみ
たいと思います。現代野球の常識を覆す二刀流プレイヤーとして、野球の本場のアメリカの
メジャーリーグで注目集めることができたのか振り返ってみたいと思います。

 

振り返ることで、今季の二刀流復活の問題点が見えてくるか、または巷で言われているように、
打者、投手か絞る方が良いのか?または先発でなく、クローザーと指名打者の二刀流に
配置転換したほうが良いのか、データを元に考えてみたいと思います。

▼2018年の投手として4勝、打者でホームラン22本の活躍!

 2018年は、大谷選手もオープン戦はピッチャーもバッターとしても思うようにいかず大苦戦と
いうより、記者も、ファンもマイナーリーグからのスタートをするしかないと思ったが、
開幕スタメンで出場するとメジャー初打席で初ヒットを放ち一気に調子を上げました。

 

ホームグラウンドでの3試合連続ホームランをはじめ、7回1安打し勝利するなど投打に大活躍
し、一気に二刀流のスターに駆け上がりました。5月に右肘を痛めてから指名打者に専念した
シーズン後半の8月以降の活躍は目覚ましく、48試合で、打率318、13本塁打を打ち活躍。

 

OPSも10.42とメジャーリーグ全体でも、トップレベルの成績を残しています。
結局、シーズンを終わってみれば、投手として10試合に登板して、4勝2敗、防御率3.31。
打者として114試合に出場し、打率285、本塁打22本塁打、61打点、10盗塁を記録。

 

最終的に二刀流の選手として、メジャーリーグで初めてア・リーグの新人王に輝く活躍をしま
した。本人としては、投手として試合数が10試合ですから、物足りないと思いますが、今季の
2021年シーズンは投打ともに一年を通して、ケガをしないように頑張ってほしいと思います。

▲打者として、後半戦の活躍の根拠は。

打者の内容を分析したデータを前半戦と後半戦の比較をしてみたいと思います。まずは打者が
投手と対峙したときの、内容をデータ化します。三振、四死球、本塁打とゾーン内打球を
(内野フライ、ゴロ・ライナー、外野フライ)の結果が打者には発生します。

それぞれの打球、空振りにはアウトの確率が異なります。三振や内野フライはほぼ100%
アウトになります。内野ゴロだと75%がアウトになりますが、外野フライは長打になる確率が
高い、ライナーの場合は30%前後のアウトで済みます。

 

そのために、打者は、ホームラン、外野フライやライナー、四死球を増やせばアウトを奪われる
リスクを減らすことができます。つまり打者はこのリスクを減らすことができれば打撃
成績は良くなり、チームに貢献できると言うことになります。(図-1)

▲ゴロが少なく、ホームランが増えたのが爆発した要因。

このことを、18年の大谷翔平選手の打撃成績を8月以前、以降に分けて、比較してみるとよく
分かります。8月以前の大谷選手は、完全アウトは(三振、内野フライ)が32%、ゴロが
29%になり、ゴロの割合は、メジャーリーグ平均と同じになっています。

 

しかし、完全アウトはメジャーリーグ平均を大きく上回っています。つまり、前半戦はメジャ
ーリーグの平均的な選手かまたは、それ以下打者の成績であったことがこの数字で分かります。
しかし、8月以降の数字を見てみると、外野フライ、ライナー、本塁打の割合が増えています。

 

さらに、ゴロの数字は25%と大きく減っています。完全アウトとゴロを足した数字が
メジャーリーグ平均近くまでに改善し、ホームランに限っては平均を大きく上回っています。
この数字からもシーズン後半戦に大谷選手が爆発したのは、「ゴロが少なくなった」ことと
長打、ホームランの割合が増えたことが大きな要因と言えると思います。

●ここまでのまとめ今季の復活のポイントは!

バッティングに関しては、18年、19年、のバッティングができるかどうかにかかっていると
思います。昨年の失敗は大谷選手自身が、一番わかっていると思いますが。昨年の場合は
コロナ過でリーグ戦が行われるかどうか、最終的に60試合無観客で行われました。が、

 

今季は、昨年と同じ60試合という、短い期間でなく、アメリカもコロナ過の対応も昨年以上に
慎重になり、ワクチンの接種も進んでいます。そんな中メジャーリーグのキャンプも明日17日
(日本時間2月18日)に始まります。大谷選手も今年は早くから自主トレをしているようです。

▲2年契約も決まり、心身ともに不安がなくなり完全復活を期待!

今季は、足の手術も、右肘の手術も痛みもなく順調のようです。昨日のマドン監督話ですと
大谷選手には、リミットなしで出場してもらうと言っていますが二刀流はもちろん、クロー
ザーや、投打で出場のリアル二刀流や、外野守備などもあるかもしれません。

 

大谷選手自身も、新たに、2年契約ができ今季は、精神的にも、カラダも万全な状態でスタート
できると思っていると思います。マドン監督も、まずはピッチャーを万全にして、あくまでも
ピッチャー最優先でスタートすると言っています。

 

バッティングの復活のポイントは、18年の8月以降のバッティング内容にいかに早く戻れるか
ポイントです。後、オープン戦に投打で出場すると思いますので、オープン戦での調整が、
順調にいけば問題ないと思います。開幕戦が楽しみですね!