エンゼルスの大谷選手、二刀流完全復活のポイント 投手編!

 キャンプ初日から元気にブルペンで投球!今年こそは!

エンゼルスの大谷選手が2月17日(日本時間18日)にバッテリ組キャンプ初日を迎え
4年目のメジャーのスタートを切りました。現地の記者によると一回り大きくなった下半身で
キャッチボールや投内連携、40球程度の打撃練習など精力的に動いていた。と。

ひと回り大きくなった鍛えたカラだで21年キャンプスタート!

マドン監督が自主トレで「153キロ以上出ていた」語っていた通り大谷選手の状態はいい状態の
ようです。打撃練習では昨季に比べて左ひざを曲げて右足を高く、長く上げる新フォームで打ち
込んでいたと。昨季の不振原因である、左ヒザ手術の影響で軸足に重心が乗りきらなかった。

 

その反省から、軸足にスムーズに重心を乗せることを意識し、思考錯語しながら練習に取り
組んでいるようだと、記者は話していました。インタビューでも、昨年より体調も良く自分の
カラダに戻ってきたようです、と大谷選手は3年ぶりに、右肘とひざの痛みがない健康な
カラダを楽しんでいるようです。

 

そんな大谷選手が、2018年10月にトミー・ジョン手術を受けることになったのか、原因を
調べてみました。今季投手として復活するには避けて通れない、ヒジを痛めた原因を突き止
める。大谷選手は当然分かっていると思います。が。 

▲大谷選手がなぜトミー・ジョン手術を受けることになったのか?

 ピッチャーが肘を痛める原因として、日本人のピッチャーがメジャーに行き肘を痛めて、
トミー・ジョン手術を受けると必ず言われるのがアマチュア時代からの投球過多が原因だと
必ずメジャーリーグ関係者たちに言われます。

 

ただ、メジャーの選手でトミー・ジョン手術を受けているのは日本人以外の選手もたくさん
います。単純に投球過多の影響だけでなく、フォームの問題や肘,肩の使い方など、カラダ
全体の使い方や腕を振り下ろすスピードなどあらゆる角度から分析し研究されています。

▲投球数の過多が原因というエビデンス(根拠)は?

大谷投手の場合は、高校時代もあまり投げていません。高校3年生の時、春の選抜大会で
出場するも初戦敗退、夏は地方予選敗退です。したがって大谷投手は高校での投球回数は
594イニングと春、夏、出場し決勝まで進んだ高校の投手などより、圧倒的に少ないです。

プロの日本ハムに入団し二刀流で活躍しましたが、ピッチャーとして5年間の投球回数は
543イニングと、これまた肘を痛めるほどの投球過多ではないと思います。ちなみに大谷選手と
同年代の藤浪投手は高校春夏連覇を果たしていますので投球回数も791.2イニング。

 

です。高校、プロとピッチャーに専念している藤浪投手の方が当然イニング数は多くなって
います。阪神の藤浪選手もプロ野球選手になって9年目ですがここ2~3年は制球に苦しみ
ローテションに入っていません。今年こそはと張り切っています。

 

今2人を比較してみると、大谷投手が肘を痛めるよりも藤浪投手が登板過多で痛めるのであれば、
「投球過多が原因」を理解できますが!?違うようですね!もちろん影響はあると思いますが!
もう一つの原因はスプリットの投げすぎと言う意見です。

▲ヒジや肩に負担をかけない投げ方フォームを作れるか?

それと、投球フォームの問題も最近よく言われるようになりました、が、結局人間の体は
みんな、表面的には一緒ですが、ヒジや関節が強い人ばかりではありません。それと
みんな同じ投げ方はできません真似ることはできても、まったく一緒にはできません。

それはカラがの大小、腕、肩、ヒジ、手首、指先の強弱また、カラダの柔軟性などが違います。
登板過多の前に、いかにヒジや肩に負担をかけない投げ方ができているかが故障をしない要因で
あるといえます。つぎに、スプリットの投げすぎと言う説について考えて見たいと思います。

▲スプリット投げすぎが肘を痛めた原因と言われるのは何故?

 大谷投手はNPB(日本のプロ野球)で投げていた時はストレートの60%を中心に投球を組み
立てて、スライダーが32%、スプリットが7%、カーブ1%の割合で投げていました。メジャ
ーに来てからはストレートが46%になり一気に14%も少なくなっています。(図―1)

スタットキャストによると大谷投手のストレートのヒット率は、投球数に対して26%ですが。
メジャーの平均は14%になっているため、大谷投手のストレートはヒットにしやすい
と言うことになります。大谷投手のストレートは回転率が平均5%低くなっているため
ヒットしやすいストレートになっている。と言われています。

 

そのため、ストレートをNPB時代より14%も少なくし、スプリットを16%も多く投げて
います。打たれやすいストレートを少なくして、打たれないスプリットを多く投げて
いるのです。18年のシーズンもMLBの平均スピードを155.7キロを出しています。

 

が、このストレートが打たれやすいので、スプリットを多くしたために、靭帯損傷につながった
のではないかと考えられています。人差し指と中指の二本の指でボールを挟んで、手首を固定
したまま振り下ろします。この時すっぽ抜けないように強く握るために、肘に負担が
かかるので肘を痛めると言われています。

・スプリットの投げ方

1.ストレートと同じ腕の振りで投げる。
2.回転をかけないことが重要なので、人差し指と中指の間から抜くようなイメージで投げる。
3.手首を固定したまま振り下ろすようなイメージ。
4.ボールがすっぽ抜けないように強く握る(押さえ込むイメージ)

▲メジャーの公式球が軽量化する大谷投手にプラス!

MLBは今季から本塁打数を抑制するため低反発球を導入する。大きさは従来のボールと変わら
ないものの、約2・8グラム軽量化されます。今までのボールの重さは141・7以上148・
8グラム以内ですが新たに採用されるボールは最も軽いもので138・9グラムとなる。

 

投手にとって、ボールの軽量化は追い風になると思います。気象条件や個人差にもよりますが、
軽くなった分、球速が速くなる可能性があります。大谷投手にとっては昨年2試合しか投げてい
ませんので、新球に違和感なく対応できると思います。

完全復活へ投手編!まとめ!

・投手としての復活は、ストレートの回転数を上げること。
  これは時間がかかると思いますが、 完成してほしいですね!

・肘に負担をかけないピッチングフォームを作る。
   フォームが少しコンパクトになっていましたので、いろいろ試しているように見えました。

・スプリットもヒジに負担がかからない方法を見つける。
    
キャンプに元気に参加、早々にブルペンに入り投球練習していましたね!
映像を見ると下半身と言うか全体にカラダが大きくなったように見えたのですが?
ただ昨年みたいに肘とか、膝をかばうようなそぶりが見えなかったので安心はしました。

監督も太鼓判を押していましたので。今年こそは、二刀流でケガなく、1年間突っ走って
欲しいですね!がんばれ大谷翔平選手。