野球のピッチャーズマウンドは何故できたのか?
野球は本来、緑の芝の上で行う競技であり、そこからスタートしています。試合を重ねる
うちに、バッターボックス、一塁、二塁、三塁、遊撃手、ピッチャーと、つまり各ポジション
の芝が剥げ、荒れてきます、当然ピッチャーの足元も芝は剥げて、土も削れ、荒れてきます。
また、ランナーが走る塁間や各ポジションの定位置も試合が終わるころには荒れてきます。
マウンドができる前には、ピッチャーズボックスと言う枠があり、枠内ならとこから投げても
良いと言うルールありました。当然ピッチャーズボックス内は芝が削れ、穴が開きました。
ピッチャーズボックス内が穴だらけになり、ピッチャーズボックス内の後ろに穴を埋める
ために土が盛ってあり、その土で回が終わるごとに穴を埋めるのですが、間に合わなくなり
その穴埋めの土の山から投げるピッチャーが現れて、多くの投手が投げやすいと評判になり
現在のマウンドが誕生した、と言われています。
▲マウンドから投げると平地から投げるより、5~10キロスピードが出る。
そのようにしてマウンドが生まれ、今のマウンドの原型ができたわけですが、リリースする時、
軸足から、踏み出した足の方が低いため体重移動がスムーズにいくため、平地で投げた時より
スピード差が5キロ~10キロくらい速くなります。
このスピード差に気ずいた投手はマウンドをどんどん高くいて投げるようになったのです。
あまりにも土を盛りすぎるので、マウンドの高さと円形の大きさ制限が出来上がったのです。
(現在の規定の高さ25.4cm、直径5.486mの円形)。
ピッチャーズボックスも廃止され、ピッチャーの投げる距離を統一するためマウンドに
プレートを設置されるようになりました。現在のプレートの大きさは(横51㎝縦15センチ)
です。このプレートに(板)に足をつけて投げます。
日本ではピッチャーがマウンドに上がることを、登板と言います。マウンド(小さな山)に
登って板に足をつけてから投球するため、マウンドに上がることを登板と呼ぶのです。
しかし、マウンドができたプロセスが面白いですね
▲マウンドの土の固さは日米では違うが規定は特にない!
日本のマウンドはスパイクが食い込むほど柔らかいマウンドが多いと言わていますが特別
硬軟の規定はないため、ホームチームのピッチャーの好みに合わせる球場が多いそうです。
もちろん、メジャーリーグのマウンドもホームチームで決めるそうですが、日本のマウンド
と比べると固い様です。当然、土の質も国によって違いますので規制しても仕方がありません。
日本のプロ野球に入団し来る外国人の投手は柔らかいマウンドに戸惑いを隠せないといわれて
います。特にリリーフのピッチャーは、日本人の先発投手の後を投げる中継ぎ投手やクローザー
のピッチャーは大変です。日本人の投手の後は着地近辺がぼこぼこに荒れている。
▲マウンドの柔らかさが外国人の投手は苦手!
ために、外国人のクローザがマウンドに上がるころには前方がぼこぼこに荒れているのに
違和感を抱くピッチャーが多いそうです。日本人の投手は踏む出す前足の着地位置をスパイク
で掘って型をつけるため、マウンドを降りる時均して降りるが柔らかいためすぐにぼこぼこに
なるため、嫌がるそうです。日米野球を日本で試合をする時はマウンドを固くするそうです。
日本人のピッチャーは柔らかなマウンドを生かして、軸足に体重を乗せた下半身をしならせて、
投げるタイプの投手が多いが外国人のピッチャーは。固いマウンドで足を突っ張って上半身の
力で投げることが多いために柔らかい土だと足を突っ張ることができない。
日米の投球術の違いは、マウンドの硬軟の違いによるところも大きいのです。