クオリティースタート3点以内とは、先発投手の最低限の評価!

クオリティースタート(QS)とは先発投手が6回以上投げて自責点3点以下に抑えることが
先発投手の最低限の責任とされる。ことがクオリティースタートの意味である。クオリティー
スタートはMLBで考案されましたが、プロ野球を始め高校野球、大学野球や
社会人野球にも普及してきました。

クオリティースタートのピッチャーイラスト

6回を自責点3点と言うことは、防御率は4.50である決してバッターを抑え込んだとは言え
ません。MLBの両リーグの平均防御率が4.30台ですので4.50では、ほぼ平均と言えますが
日本のプロ野球では、平均防御率が3.60台ですので、4.50では最低限の責任と言えるのか?
と言う厳しい意見もあります。プロ野球、独自の防御率の数字ができるかもしれませんね!

 

日本のプロ野球でエースとして活躍しているピッチャーでも1シーズン全ての出場試合でクオリ
ティースタートをすることは難しい。2013年に楽天の田中将大投手が28試合出場で24勝0敗と
いう記録打ち立てました。が凄いのは28試合の登板で、全てをクオリティースタート100%の
記録を達成しました。凄い記録ですね!

▲クオリティースタート(QS)が何故、決められたのか?

何故クオリティースタート(QS)が決められたのかと言いますと、従来は先発投手の投球回数
(イニング回数)を中心に判断していました。それと先発投手が9回を完投すると言うことが少な
くなり、先発から中継ぎ・抑えというように、投手の分業化が進み、先発投手は5回~7回まで
中継ぎに交代9回は抑えの投手が〆る。という投手リレーが当たり前になりました。

 

そこで、先発投手を評価するのに勝利数ではなく、先発投手がいかに試合を作ることができた
のか評価するために、QSと言うはっきりした(6回自責点3点以内)指標ができたことにより
ピッチャーも監督も納得の投手リレーができるようになったのです。

 

先発投手が6回まで自責点3点以下であっても、7回に4点目の自責点がついてしまった場合に
は、クオリティースタートは記録されません。注意してください。あくまでも投球を終了した
時点で6回であれ7回であれ自責点が3点以内あることが重要です。

▲クオリティースタート(QS)の計算の方法

 QS率(%)=QSを記録した試合数 ÷ 先発登板試合数)x 100

 例えば、先発投手が1シーズン20試合登板し10試合QSした場合QS率(%)は

 QS率50%=(QSを記録した試合数10 ÷ 先発登板試合数20)x 100

10÷20×100=50と言う計算になります。したがってQS率は50%ということになります。

2020年のプロ野球セリーグのクオリティースタートの上位5名を調べてみたのが上記の表です。
上位3名の80%台はさすがですね!