俊敏に動けるスラッガー選手が強打者の基準になっている!

日本のプロ野球も2リーグ制に移行し、同時に日本野球機構(NPB)が誕生してから80年近く
たちました。日本人選手のカラダも大きくなり、日本人のホームラン王が当たり前になって
きました。ひと昔前までは助っと外人が当たり前のようにホームラン王を取っていました。
もちろん、王貞治選手や松井秀樹選手などホームランバッターは何人かいますが、長打と
いえば、MLB を卒業したバッターが多かったと思います。今はそんな助っ人に負けないカラダ
パワー、遠くにとばす技術を持っている日本人の選手が育ってきています。

走れる・動ける強打者が求められる!

それと、近年では一流選手の定義となる基準もさらに高くなってきています。特に基本的な
体格やバッティング技術の向上も当然ありますが、MLBもそうですが遠くに飛ばすだけでは
なく、プラス脚力や俊敏性が求められています。MLBで言えば今人気絶頂の大谷翔平選手が
二刀流どころか、脚力も素晴らしく、昨年も26盗塁も記録しました。投手、バッタープラス
脚力でも実力を発揮しました。まさに、なんでもできるスーパースターです。

▲三拍子、そろった強打者は当たり前の時代!

MLBの過去の選手を見ても、MLBのホームラン記録を持つ、バリー・ボンズ選手や
アレックス・ロドリゲス選手なども、ホームランも凄かったが、足も速かった。ボンズも
50盗塁以上を記録。A・ロッドも若手のころは遊撃手として、40盗塁以上を記録しています。
この2人は特別な選手かもしれませんが、MLBの現役選手の、エンゼルスのマイク・トラウト
選手を初めムーキー・ベッツ選手、クリスチャン・イエリッチ選手などのスラッガーでも
長打力と走力の両立を実現しています。

 

このように、メジャーの選手も長打力と走力の両立が当たり前の時代になっています。
これは選手個人のレベルアップはもちろんのこと、トレーニング方法の改良などが選手を向上
させています。もちろん日本のプロ野球も早くから打者の脚力や俊敏性は言われていました
巨人の長嶋茂雄名誉監督が立教大学を卒業して巨人に入団した時に「走行守」の三拍子が
揃った新人と言う触れ込みで日本中が大騒ぎしました。

 

この時の、長嶋さんが日本のプロ野球を国民的なスポーツに育てたきっかけになったように
思います。今でも、長嶋さんが「ミスタープロ野球」と呼ばれる所以です。それから王さんや
広島の山本浩二選手や西武の秋山幸二選手、同じ西部松井稼頭央選手などが走れる・動ける
スラッガーの代表格として一時代を築きました。そうして、現在では走れるのは当たり前の
走攻守の三拍子そろったスラッガーの時代です。

▲スラッガーにもスピードは欠かせない時代です!

メジャーの大谷翔平選手二刀流で尚且つ足もトップクラスの今や世界のスーパースターです。
プロ野球のスラッガーも、東京五輪の日本代表選手に選ばれたメンバーは、みんな三拍子
そろった選手たちです。ソフトバンクの柳田選手、巨人の坂本選手、ヤクルトの山田選手や
村上選手、楽天の浅村選手などは動けて、走れる選手です。最近の阪神の佐藤輝明選手や
なども足も速く走れるスラッガーです。

また、逆に脚力や守備力で見劣りしてしまうが、圧倒的な長打力の西武「山川穂高選手」や
巨人の「岡本和真選手」オリックスの「杉本雄太郎選手」など、スピードという部分をどう
評価するか!その時の監督の考え次第で変わってくると思います。全盛期の巨人松井秀樹選手
やソフトバンクの松中信彦選手などの圧倒的な長打力や勝負強さ、主砲としての格や威圧感が
あれば、選ぶに値すると思います。どっちにしてもスピードは欠かせなくなっています。                            記 2022年6月25日