試合で結果をだすには,日々の練習の積み重ねが重要である。

 どんなスポーツも、練習なしでうまくなることはありません。当然、野球も同じです。試合で
結果を出すためには、練習が必要不可欠です。試合につながりやすい練習と、つながりにくい
練習があります。言葉で言うと、気持ちよくできる練習は、試合につながりにくい練習と
言えます。やりたくない練習つまり、気持ちが良くないストレスを感じる練習が試合に
つながりやすい練習と言えるのです。

フリー打撃の練習はメジャーの方法が試合に近い!

勝ために、練習では出来ないことを、練習を重ねて出来るように、なんども繰り返し練習して
克服することが練習なのです。例えば打撃練習で自分の得意なコース、スピードや得意な変化球
ばかり練習しても自己満足するだけで、練習とは言えまん。打ちやすい遅いボールを、いくら
うまく打てても、練習にはなりません。自分の苦手なスピードボールや苦手なコース、
苦手な変化球などを練習することが重要なのです。

▲不得手なワザをミガクのが練習です!

つまり、得意なボールばかり練習しても欠点は直せません。やりたくない気持ちの良くない
練習を進んでする。遅いストレートばかり練習しても、試合で速いストレートを投げられたら、
簡単に打てません。変化球も同じです、練習していない変化球を投げられたら、練習していな
ければ、100%打てません。例えば、不得手スピードボールを練習するには、ピッチャーに
近い距離から投げてもらい、練習しても練習中はなかなか思うように打てません、が。

 

試合で対戦するピッチャーより.速いストレートボールを打つ練習を普段からしていれば、
試合では、打席で余裕をもって対処できるし、スピードボールにも気持ちよく向かって
いけます。試合というのは、緊張するし、相手を観察しなければいけませんし。決して気持ち
よく、快適にプレーできませんが、普段の練習から、試合以上の負荷を意識的にかけて、
不得手な事をできるように練習を重ねれば、試合では気持ちよく余裕を持てるようになります。

▲勝ためには、厳しく、キツイ練習が必要!

どんなスポーツも勝利をするためには、『厳しく、しんどい練習が必要』なのです。肉体的な
キツさ、しんどさ、だけでなく『精神的にもキツイ、しんどい練習が必要』なのです。つまり
『気持ちの良くない練習』が大事なのです。試合に勝ための練習をいかにするかが重要なの
です。練習には『試合で勝利につながりやすい練習』と『試合で勝利につながりにくい練習』
があります。つまり、練習とはできないことを、出来るように練習するのが練習なのです。

打撃練習は試合に近い形で練習をすべし!

バッティング練習、特にフリーバッティングを行うとき、日本のチームはフリーバッティング
用のゲージを横に並べて、2か所以上で同時に行うのが普通です。が、最近ではメジャーリーグ
のバッティング練習方法が、大谷選手の影響もあり、取り入れられるようになっています。
より試合に近い形で、一か所で打撃投手は、速いテンポでどんどん投げ込みます。アメリカの
野球界はメジャーリーグをはじめ、高校、大学などのチームもほとんどのチームが同じ方法で
フリーバッティングの練習をしています。

 

何故、その方法が良いのかと言うと、より試合に近い状況をつくることができるからです。
今まで、日本の野球はプロ野球も含めて、みんな2か所以上でやっていますが、打撃投手が
2人同時に投げることはありません。守っている選手や、打撃投手の危険を避けるために
2か所の打撃投手は、交互にタイミングをずらして投げます。したがって、一人が打っている
場合は、もうひとりの打者は、待っていなければなりません。つまり間ができるのです。

1球1球ゆっくり、余裕をもって準備ができます。が、打球の方向を確認して、「あ~うまく打て
たな~」など、よく言えば、ゆっくり練習ができます。まだ隣の打者が打っている場合は、
待たなければなりません。必然的にバッティング練習には時間がかかってしまいます。しかし、
メジャーのバッティング練習は一か所で、投手は試合と同じテンポでどんどん投げてきます。
日本の打撃練習のようにのんびりしていたら、試合のテンポに合いません。

▲あの松井秀樹選手もメジャーの打撃練習に驚く!  

元ヤンキースの松井秀樹選手がヤンキースに移籍したばかりの頃、下記のようにコメントして
います。『こちらのフリーバッティングの練習は、テンポが非常に速い。打球のゆくえを見て
いる余裕もない。自分のペースで打てないと言う面では、こちらのフリーバッティングの
練習は試合に近い。むしろ、試合の方が間合いがある』と語っています。同じような話が
今やメジャーのスーパースターである、大谷翔平選手が2018年にエンゼルスに移籍した年。

 

オープン戦で全然打てず、日本ハム時代と同じ右足を上げてタイミングを取っていたのですが、
全然、タイミングが合わず、開幕前に右足を上げるのを断念しました。右足の足首を返す
だけのフォームに変更し、バッティングフォームを変更したのが大成功。ホーム球場の開幕戦
3戦連発のホームランにつながり、大ブレークしました。昨年はアメリカンリーグのMVPを
受賞。今季も今月(6月)に調子を取り戻しつつある活躍を見せています。

▲いつでも始動できるバッティングの構え!

 日本人選手はバッターボックス内でバットを肩の上に乗せる動作をルーティンに含める打者が
多いですが、メジャーの選手は練習の時からピッチャーの速いテンポのバッティング練習して
いるため、肩にバットを乗せるような構えやルーティンをしている打者は少ないように
思います。どんなタイミングやテンポでボールが来ても、打てるように、すぐに始動できる
位置で、構えまたバットを小刻みに動かしイズムを取っているバッターが多いのです。

メジャーリーグのフリーバッティングでは、打者は構えたときから隙をつくらないと言う
ことが徹底しています。フリーバッティングは1カ所で行われ、打撃投手やコーチがボールを
一度にたくさん持って、通常より近い距離から次々に投げ込み。打者はその球を遅れない
ように打ち返します。日本のバッティング練習のように、打球の行方ゆっくり見ている時間など
ありません。試合と同じテンポかそれ以上のスピードで投げます。

 

『動から動へ』の方が素早く反応できるため、そのように構えているとのことです。
メジャーの代表選手、スーパースターのエンゼルス、『マイク・トラウト選手』の構えが
バットを立てに構え小刻みにバットを動かしています。毎日エンゼルスの試合をHNKのBSで
放送しています。よく見てみてください。大谷選手は構える前にルーティンをしてから
ピッチャーの構えに合わせてバット立てバットを相手ピッチャーによっては少し動かしながら
構えますが、ほとんどの場合は動きません。              2022年6月10日