先発投手は球数でマネジメントするべき!投球回数では難しい!

プロ野球の先発投手の交代など、マネジメントに関しては投球回数や球数などで、判断されて
いますが、メジャーリーグでもプロ野球でも球数の100球をめどに、先発投手を交代して
います。また、シーズンで見た場合、中6日であれば1試合当たりの球数を、多くても120球
未満押さえて行かないと、次の試合に影響してしまう、とみています。中4日であれば100球、
中5日であれば110球がボーダーラインとしてみるのが望ましい。としています。
メジャーリーグもプロ野球もこれを基本として投手交代をしています。

先発投手は球数でマネジメントするべき!投球回数では難しい!                   

先発投手をシーズンで見ると25試合~27試合ほど投げますが、年間の投球数を球数でみると
約3000球がデットラインとされています。近年では巨人の菅野投手が2017年と2018年に
ポストシーズンや国際大会で3000球投げています。翌年の2019年に怪我で、数回チームを
離脱しています。ソフトバンクの千賀滉大投手や楽天の則本昴太投手、岸孝之投手、
巨人の山口俊投手なども3000球を超えています。千賀滉大投手以外は、翌年のシーズンで、
怪我で離脱しているか、または成績を落としています。

▲夏の高校野球は一週間で500球が先発投手の球数!

と。言うように先発投手の球数の問題も日本プロ野球でもシビアなっています。当然、中継ぎ
投手や抑えの投手の登板数の酷使が問題視されています。以前までなら先発投手を交代させ
るべき基準が、投球回数でしたが、今では球数で判断をしています。若手を育てるのも球数を
見ているそうです。高校野球も今年も球数制限の議論が行われましたが、今回は1週間で
500球までと決めて実行しましたが、今後も議論を重ねると言うことのようです。
あくまでも育つ中でのカラダや精神を鍛える。ことを優先し、高校生で肩や肘を痛めること
のないように考えてほしいですね

その延長線上に、プロ野球の若手投手の育成があります。学生とは言え、高校野球から多くの
選手がプロ野球に進みます。そうゆう意味では、将来のリターンを考えて、決めてほしい
ですね!仮に、考えてみると、球数であれば80球~100球が目安になると思います。今夏の
大会が1週間で500球を6日~7日で1日の球数は70 球から100球が目安になります。試合の
イニングであれば4回~6回ぐらいが目安になると思います。選手の自己管理も大事ですが、
先生やコーチが管理を上手くできるかどうかが、ちょっと心配になりますネ!

▲ひと昔前であれば優秀な投手は、実戦で投げさせる!

人昔前であれば、松阪大輔投手や田中将大投手など、即戦力として見込みがあれば、1年目
から投げさせて、いただろう。しかし、時代は変わり、いかに選手寿命と勝利へのトレー
ドオフを考えながら、選手を運用するかがポイントになってきます。ただ、球数制限があれ
ば、多くの選手が肩やヒジを壊さず成長することができます。何年かたち、中学生・高校生
の選手が球数制限を自覚するようになれば、多くの新しい時代の選手が育ってくると
思います、その一つの兆候がロッテの佐々木朗希投手やヤクルトの奥川恭伸投手などの
ように、100球以内で完封(マダックス)する投手がゾクゾクと出てくるかもしれません。

▲ヒジや肩を痛めないデータを取り入れたフォームに!

これからの先発投手は、メジャーで活躍するためには、どうしたら良いのか、高校生の頃
から考えて練習をする選手が多くなるでしょう。ダルビッシュや大谷翔平投手のように、
データを知り、そのデータを活かしたフォームを取り入れて、自分にあったピッチング
フォームを取り入れるでしょう。高校野球の監督やコーチも大谷翔平投手が使用している
投球練習をした後肩やヒジの負担をデータを見て投げすぎないように管理しています。
これからはカラダの全てを自己管理でできるデータが取得でる時代です。

 

球数の中でさらに球種配分の分析も大事になってきます、例えば日本人投手がメジャーリ
ーグで通用するために。フォークボールやスプリットを高低で勝負する球種として投げますが、
この球種はヒジの負担が非常に高い。そのためメジャーのコーチは、チェンジアップを投げる
ように指導しています。が、大谷翔平投手も今年になってからチェンジアップやツーシームを
取り入れスプリットを減らしているようです。ヒジへの負担も考えて投げ方も変えています。
従来より右肘を曲げたまま後ろに引くためフォームが内野手のように小さくなっています。

▲多彩な球種を使って打者を抑える、投手が増える!

日本人投手が世界で通用するためには、今までのようなフォークボールやスプリットは捨て
られませんが、使用する比率を下げてヒジの故障を防ぐため、大谷翔平投手のように肘に
負担がかからない投げ方を各自に合った投球フォームを考えて負担を少なくする。各自の
選手寿命を伸ばすためにも球種を増やすことが重要になります。ダルビッシュ有投手の
ように、10種類とも11種類とも言われている。多彩な球種で抑えられる投手を育てることが
球団の急務になってきます。

 

肩や肘に負担がかからないボールを多くして、投げ分ける技術がこれからの国際大会や
メジャーリーグで通用する先発投手に必要な投球術です。     2022年9月22日