ピッチャーの投げ方、サイドスローのフォーム!

 サイドスローとは、投手がボールをリリースする時にリリースする腕がグラウンドの水平面と
平行になる投球フォームのことを言います。横手投げとも言います。オーバースローや
スリークォーターのフォームほど多くありませんがプロ野球の投手では多くなってきています。

サイドスローのイラスト

オーバースローやスリークォーターのフォームからサイドスローに変更したピッチャーが
結構いますが、それでもオーバースローやスリークォーターのフォームの投手ほど多くあり
ません。サイドスローは腰と上半身、カラダを横にネジルように横回転して投げます。

▲サイドスローはカラダに優しい投げ方である。

 ゼロポジションで投げると筋肉が均等に使えるためカラダに負担がかからず大きなパワーが
生まれます。ゼロポジションとは腕が地面と平行で、肩から指先まで一直線になる状態を
ゼロポジションと言います。オーバースローやスリークォーターではゼロポジションにな
りません。つまりサイドスローはカラダに合った理にかなった投げ方と言うことができます。

・サイドスローの投げ方

❶胸の前で構えて❷左足を軽く上げると同時に、カラダをセカンド方向にひねる左手グラブ
は右バッターの後ろ方向に突き出すイメージ。❸左足の着地と同時に左手を左へ引くギリギリ
に引いたら❹右手をバネが戻るように振り腰の回転を追うように最後にリリースする。

 

この時大事なのは右手が上半身と腰より早く、右手が前に出ないように胸と腰の回転を我慢する
ことです。このネジリがピッチングには一番大事です。我慢することがボールのスピードがでる
秘訣なのです、この我慢、言い方を変えると肩と胸の開きが速くなるとスピードは出ません。

 

ここのところはオーバースローもスリークォーターもアンダースローもみんな同じです。ココの
タイミングは練習でカラダに覚えさせる方法しかありません、しっかり練習してくださいね!

サイドスローのメリットとは!

シンカーやシュートなど外に逃げるボールを投げれると有効であり決め球になる。特に、
サイドスローは横に変化するボールは横回転をかけやすいのでスライダーやシュートなど投げ
やすくよく曲がりますが、縦に落ちるフォークや縦スライダー、スプリッとなどは
投げるのが難しくなります。

・左打には左サイドを、右には右のサイドスローをぶつけてくる。

サイドスローの場合は、右投手対右打者、左投手対左打者では出どころが見にくいために
投手が有利になります。そのためプロ野球でワンポイントリリーフの投手が多くいます。
右打者には右投げのサイドスローの投手を、左の強打者には左のサイドスローをぶつけます。
今では、野球のセオリーになっていますね!

サイドスローのデメリットとは!

・右投対左打、左投対右打の場合はボール出所見えやすい

 右投手対左打者、左投手対右打者の場合は投手のボールの出所が見えやすくピッチャーが
不利になるので、外に逃げるボールが必要です。シンカーやシュートを覚える。

・先発投手より、リリーフやワンポイントの選手が多い!

サイドスローは得て不得手の打者がはっきりしているため、リリーフ投手やワンポイントの
投手が多くなってしまっている。そのため、ここ一番の場面で、右打者には右のサイド、
左打者には左サイドのワンポイントやリリーフとして起用される投手が多い。

▲プロ野球で活躍している、また活躍したサイドスローの投手

 ・日本ハム  宮西尚生投手(左投)

日本ハムの中継ぎエースとして10年連続50試合以上登板している。さらに250ホールドも達成
しています。宮西投手の凄さは、技術の高さ、一つの球種を何種類にも投げ分けている。
その球種は「スライダー」。状況に応じてスピードや変化量を打者によって数センチ単位で
自在に変えている。とバッテリーを組んでいた「大野奨太氏」が語っています。

 

・現ヤクルト監督 高津臣吾投手(右投)

現在ヤクルトの監督を2020年からしている高津臣吾投手です。野村監督に指導されて、
クローザーになり2001年~2003年まで3年連続30セーブ以上をあげています。メジャー
リーグや韓国プロ野球、台湾プロ野球名で活躍し、通算300セーブを挙げています。
※ほかにもたくさんいますので、次の機会に書きたいと思います。