ピッチャーの投げ方。 オーバースローのフォームとは!

 野球のピッチャーの投げ方のフォームの種類を書いてみたいと思います。基本的なフォームは
・オーバースロー・スリークォーター・サイドスロー・アンダースローの4種類に分けることが
できます。それぞれ、特徴があり自分の体に合ったフォームを見つけましょう。

オーバースローのピッチングフォームは基本的なフォーム

▲オーバースローの投げ方、特徴

オーバースローは投球フォームの基本であり、野球を知っている方であれば、誰でも知っている
ピッチングフォームの基本です。当然、多くのピッチャーがオーバースローで投げています。
プロ野球のエース級ピッチャーのほとんどがオーバースローで投げています。

 

それだけ、ピッチャーに必要な、ストレートボールの球速や縦に変化するカーブやフォーク
ボールはオーバースローの方が投げやすいので、この投球フォームにするピッチャーが多いと
思います。また、身長の高いピッチャーはオーバースローが最適です。

▲高身長選手の方がオーバースローのフォームに向いている!

今、メジャーで活躍してる、ダルビッシュ投手196cmや、田中将大投手190cm、大谷投手
193cm、前田健太投手185.5cmとみんな身長が高いですね!なぜ高身長の選手が有利かと
言うと、高身長の投手がオーバースローで投げるとリリスポイントが高くなります。

 

つまり、リリースポイントが高いとバッターはボールが見えにくくなります。リリースポイント
とバッターの打つミートポイントとの角度が大きくなり、バッターはボールを見るのに
顎(あご)が上がってしまいます。顎が上がるとジャストミートしにくくなるのです。

 

確かに、高身長の方がオーバースローに向いていますが、高ければ良いと言うわけではあり
ません。ピッチングはカラダの関節を全て使い、全身の動きでパワーをリリースポイントに
集中させ、よりスピーディーにスムーズに動かさなくてはなりません。

 

高身長だからと言ってオーバースローに向ているとは限りませんカラダの柔軟性、俊敏性、
関節の柔らかさなどを、考えて自分に向いているピッチングフォームを見つけましょう。
合わない、フォームで投げるとケガをしてしまいます。

▲オーバースローのメリット

 1、角度のあるボールを投げることができる。


オーバースローの場合、リリースポイントが高くなりますので、もちろん身長に比例しますが
身長が低くても、その身長に最大限の高さからリリースするため角度のあるボールを
投げることができます。

 

バッターはから見て角度がある軌道でボールがスイングポイントに来るよりは水平に近い軌道で
来たほうがジャストミートしやすいのです。高い位置から斜めに来るボールは点で
とらえなければ打てません。ミートポイントを捉えにくいのです。

 

2、ストレートを投げるのに、最大限のスピードが出せる


オーバースローのピッチングは腕を伸ばして最大限の遠心力を使い、腕を振り下ろすため
ピッチャーの持っている最大限のスピードを出すことができます。

 

3、カーブやフォークなど縦に変化するボールが投げやすい!


ボールなど縦に変化するボールの変化が大きくなりやすく、ウイニングショットにしやすい。
スピードボールの後の落差の大きい変化球、フォークボールやカーブなどでバッターの
タイミングを外し、打ち取りやすくなる。

▲オーバースローのデメリット!

 1、オーソドックスなフォームのためタイミングを合わせやすい。


ピッチャーとして基本的なフォームのため、オーバースローのフォームに慣れているため
バッターとして、フォームそのものは慣れていますので、タイミングは合わせやすくなりますが
力のあるピッチャーも多いため、自分の力量を知るには最適なピッチングフォームです。

 

2、基本的な投球フォームのため、心身の基礎能力が必要です!


オーバースローはカラダ全体を使って、パワーをリリースポイントに集中させなければ
なりません。足のつま先からヒザ、腰、胸、肩、腕、指先へとパワーを集中させるため全てが
バランス良い、心身の優れた能力がなければ、思うようなスピードは出せませんし
コントロールも良くなりません。

 

3、全身を使って投げるため、カラダへの負担が大きい!


オーバースローは一番多くのピッチャーが投げているフォームですが全身を使って投げ宇ため
正しいフォームで投げないと、すぐにけがをしてしまいます。また疲労も激しいフォームのため
常に練習でフォームをチエックし、ケアも大事になってきます。

 

特に肩やヒジの故障には注意が必要です。投げすぎず、練習や試合の後などのカラダのケア
は充分に行ってください。どこか一か所でも痛みや、筋肉の疲れなどが残っていると
正しいフォームで投げることができません。