メジャーリーグ26年ぶりに労使紛争、ロックアウトに突入!


大リーグ機構と選手会は12月2日に新労使協定をめぐる交渉を行いましたが、7分間で交渉
決裂。米大リーグ機構(MLB)は米東部時間12月2日0時(日本時間同日14時)からロック
アウト(施設閉鎖)をスタートさせた。球場をはじめ関連施設をロックアウトに踏み
切りました。大リーグの労使紛争は1994年8月から1995年4月まで続いたストライキ以来
26年7か月振りです。ロックアウトは1990年以来31年ぶりです。

今季で失効する労使協定を巡っては課徴金制度(ぜいたく税)の上限額などをめぐって
労使双方の折り合いがつかず、最終的に機構側は2億1000万ドル(約237億3000万円)を
2億1400万ドル(約241億8000万円)に引き上げ、選手会側は2億4800万ドル(約280億円)
から2億4500万ドル(約276億9000万円)に引き下げたが、両者の隔たりは大きく、
最終交渉でも歩みよりは見られず、交渉決裂に至った。

▲機構側と選手会側主な争点!

≪争点の背景とポイント≫


・ドラフトの上位指名選手獲得のため「意図的に負ける」チームなど不正をなくす。
・若手選手の待遇改善。選手の年俸の引上げ。
・ぜいたく税基準額引き上げ。
・経営陣側のコストカット。
・中堅、ベテラン選手の出場機会を増やす。


≪選手会側の要求≫


・収益分配方法の見直し。
・ナ・リーグのDH制の導入。
・FAや年俸調停権の取得条件の見直し。
・最低年俸の引上げ。
・ぜいたく税の基準額引き上げ。


≪機構・オーナー側の要求≫


・ポストシーズンの拡大。
・試合数を増やして収入を増加させる。


31年前の1990年のロックアウトに入る前に選手は契約済みでチームの構成が決まっていたので
キャンプの集合日が変更になっても、選手もオーナー側もさほど問題なかったが、今回は、
まだ所属チームが決まっていない選手がいっぱいいますので2月合意して、集合しても、
FA交渉や年俸調停の交渉などで2月、3月は混乱するのではないか!と。

▲広島の鈴木誠也選手も2月まで待たなくてはならない!

また、春季キャンプ地のアリゾナ州も観光収入が入らず市長も頭を抱えているとか!?
ロックアウト期間中はウインターミーティングが開催できず、FA契約などの交渉も全てストップ
になるため、ポスティングでのメジャー移籍を表明している広島の鈴木誠也選手も
2月1日まで動きようがない状態なってしまいました。さらに最悪の労使紛争に入ってしまうと
その期間はFA取得に必要な在籍日数から除外されてしまいます。

▲大谷翔平選手も球団の医療スタッフとの接触もNG!

そのため、2023年のOFにFAとなるエンゼルスの大谷翔平にもFAになるのが遅れてしまう
可能性がでてしまいます。米大リーグ機構(MLB)は米東部時間12月2日0時(日本時間
同日14時)からロックアウト(施設閉鎖)をスタートさせた。期間は22年1日まで、
それまでは、選手は球団の施設からスタッフ、コーチなど使用、接触、など一切できません。
前田健太投手もトミー・ジョン手術したばかりですが、スタッフにリハビリなどの
指導も受けられないそうです。もちろん大谷選手も同じです。

 

オーナー側も選手側も早期の決着を目指す方針で一致しているそうですが!とは言っても
球団が決まっていない選手にとっては気が気ではない!一日でも早く交渉再開を願っている
はずです。もちろん契約が決まっている選手も同じです。ロックアウト中は、球場を含めた
球団施設を使用できず、オフに入ってから球場や施設でトレーニングを続けている選手は自ら
練習場所を探して確保しなければなりません。球団に関する人、物、医療スタッフ全てNGです。

 

2月1日以前に解決すれば問題ないのですが選手会側が1998年のようにストライキを選択すると
開幕の見通しが立たなくなってしまい、26年前の最悪の事態になる恐れも出てきてしまいます。
コロナ過の中、機構側も選手側も26年前の悪夢は。誰も得しないことは分かっていると
思います、絶対にストライキだけは避けなければなりません。2月のキャンプまでに
大人の解決を望み、スムーズに来シーズンに入ってもらいたいですね!