今では、多くのプロ野球選手がしている一本足打法!

 

一本足打法の先駆者として有名なのは世界のホームラン王と言われている王貞治さんでしょう。
そんな王さんですが、巨人に入団した時はピッチャーでした。早稲田実業でピッチャーをして
おり春の選抜高校野球で優勝投手にもなっています。

日本野球に定着した一本足打法!          

そんな王さんですが、バッティングに専念するも、なかなか思うように打てず、バッティング
コーチの荒川コーチの勧めで一本足打法に取り組み、練習に使った部屋の畳は素振りの練習で
すぐに擦り切れてしまい何枚も取り替えた。練習の翌朝、顔を洗おうとしたが腕が
動かなかったそうです。

▲日本刀で素振りの訓練。天上から吊るした紙を切る訓練!

有名なエピソードとして、「天井から吊り下げた糸の先につけた紙を日本刀で切る」という練習
あります。これは、一本足打法の弱点を克服させるためである。一本足打法は投球のタイ
ミングをずらされると通用しなくなると言う弱点がある、一本足打法を披露したものの
当時、国鉄の金田投手にその弱点を見破られ、早くも壁にぶつかることになった。

 

金田投手は、速球を投げるふりをして、スローボールを投げて、打者王のタイミングを外す
投球をしてきたのです。荒川コーチもこの弱点は把握しており、そこで、コーチの荒川は
一本足の弱点を克服すべく、巧妙な投球であっても対応できる訓練を王選手に課したのです。

 

それが、日本刀で天井からつるした紙を切る訓練、打席内で集中力を高めることで余計なことを
考えないようにと、言う精神鍛錬の目的での日本刀の訓練であった。日本刀での訓練のため、
少しでも気を抜いたり、集中力が欠ければケガをしてしまいます。

▲今では多くプロ野球選手が多種多様な一本足打法で打っています

 一本足打法は足を上げることで、ピッチャーとのタイミングをあわせやすくなります。さらに
上げた前足の重心(体重)を後ろ足の軸足に乗せ、前足のステップと同時に一気に前足に重心
(体重)移動しパワーをボールにぶつけるため強い打球が打てるのです。

足の上げ方は人それぞれ高く上げたり振り出すとき足を回しながらステップしたりと
千差万別です。共通しているのは日本人は体力的にパワーが弱いのが共通しています。
そのため、いかにインパクトの瞬間に強くボールをたたけるかがポイントになってきます。

一本足打法で活躍したプロの選手歴代の選手から現在まで!

王貞治選手、大豊泰昭選手、門田博光選手、小久保裕紀選手、高橋由伸選手などが有名な選手
たちです。一本足の基本を完成させたのは「王貞治選手」です。王さんとよく似たフォームで
打っていたのが中日ドラゴンズや阪神タイガースで活躍した大豊泰昭選手です。
通算ホームラン277本のホームランを放っています。

 

南海・オリックスなど4番バッターとして活躍し、ホームラン567本のホームラン放ってている
門田博光選手です。福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)の4番バッター
として活躍し、413本ホームランを打ち、侍ジャパンの監督も務めた「小久保裕紀選手」です。

 

巨人の監督も務めた「高橋由伸選手」です。巨人一筋で、クリーンアップで活躍。長嶋監督に
天才打者と言われた高橋選手です。通算312本のホームランを打っています。
一応、知名度の高い選手はこのぐらいですが、まだまだ多くの選手がいます。

▲現役選手で一本足打法で活躍している選手は!

 現役選手では、ヤクルトの「山田哲人選手」トリプルスリーを2度達成しています。
(トリプルスリー打率3割・本塁打30本・30盗塁を一シーズンで達成)すること。
次には、福岡ソフトバンクの主砲である「柳田悠岐選手」20年MVP獲得選手。など。
他にはメジャーに移籍した「秋山翔吾選手」などがいます。

 

一本足打法はどんどん進化しています。フライボール革命の導入によりメジャーの打者や
日本のプロ野球の選手も、高校や大学野球、社会人野球などもフライボール革命は浸透
してきています。一本足打法も含めてこれからも野球そのものが進化していきます。

 

オンラインの導入など、審判のロボット化なども一気に進むと思いますが!野球は大きく
変化しようとしています。ただボールを投げて打つ基本は変わらないので、しっかり
練習しておきましょう。