変化球の配球を考えるNO6 シンカーの配球<右ピッチャー>

▲シンカーの特徴

シンカーはシュートしながらバッターの膝元に沈む変化球です。簡単に言うと落ちるシュート
です。右投手がカーブを投げた場合左側に曲がりますが、シンカーは右バッター側に曲がり落ち
るボールです。緩いシンカーと速いシンカーがあります。緩いシンカーは変化も大きいため、
速いストレートの後、投げると効果的です。

変化球の配球を考えるNO6 シンカーの配球<右ピッチャー>

緩いシンカーは一度浮くようにして沈みます。速いシンカーはストレートに近い軌道から
少しシュートしながら沈みます。そのためシンカーを芯でとらえることが難しいボールです。

▲シンカーの配球

 ランナー一塁または一、二塁の時に、ダブルプレー狙いで投げると効果があるのがシンカー
です。内野ゴロを打たせるのに最適な変化球です。また「縦に沈むように、変化する遅いシン
カー」は、バッターを空振りさせるのに効果があります。

 変化球の配球を考える
スクリューボールの配球<左ピッチャー>

▲スクリューボールの特徴

スクリューボールとは、左ピッチャーが投げる「シンカー」。船のスクリューのような回転で、
右バッターの外角低めに逃げながら、沈む変化球。なぜ左ピッチャーが投げるとスクリュー
ボールと言うのか?シンカーとスクリューボールの明確な違いを説明するのが難しいのです。
『縦に落ちるとシンカー、横に落ちるとスクリュー』と『ボールの握り方で違う』など、
さまざまな解釈があり、議論されていますが、結論が出ず、ピッチャーの自己申告で
決めているのが実情だそうです。

▲スクリューボールの配球

右ピッチャーのシンカーと同じように内野ゴロを打たせるのには最適なスクリューボールです。
打ち気満々のバッターに対して、軽くいなして、緩いスクリューボールと速いスクリューボール
で空振りをとるか、バットの芯を外して内野ゴロに打ち取る。