変化球の配球を考えるNO11 ナックルボールの配球!

ナックルボールとは!

ボールを回転させないように投げるので、ボールは空気抵抗を受けながら進み、左右に揺れる
ように、蛇行しながらバッターの手元で不規則に落下します。そのためピッチャーもコースの
出し入れや細かいコントロールができません。ピッチャーもキャッチャーもバッターも誰も
どのように曲がるのか、落ちるのか予測が不可能なボールなのです。

変化球の配球を考える NO11   ナックルボールの配球!

通常の変化球の変化は「利き手の反対側にスライドする」「利き手側に曲がりながら落ちる」
などの決まった軌道あります。ボールが曲がったり、落ちたりするのは、ボールに、縦や横に
回転をかけることで揚力が発生し、決まった方向に曲がります。

ナックルボールの特徴

 ピッチャーのヒジや肩に負担が少ない。
ナックルボールを投げるにはボールを限りなく無回転に近くすることが重要になってきます。
回転数を減らす握り方、投げ方もストレート投げる時のように強く腕を振ったり、カーブや
スライダーなどの変化球を投げる時のように手首や肘をひねったりする必要がないため、
ピッチャーの職業病である肩やヒジの故障のリスクを軽減することができます。

▲ナックルを決め球として使える
ナックルボールは空気抵抗を大きく受け、ボールの縫い目の位置の違いで変化が不規則に
なり、左右、上下に曲がりながら不規則に変化します。その変化は一球ごとにピッチャーも、
バッターも捕手も予測できません。そのため、細かいコントロールは難しくなります。
キャッチャー泣かせのボールです。またバッターもナックルボールと分っていても、
どのように変化するのか予測できずバットの芯でボールを捉えることが難しくなります。
そのため決め球として投げるピッチャーも多くいます。

▲ナックルボールの配球
ピッチャーもキャッチャーもバッターも、どのように変化するのか誰もわからない、つまり
コントロールできないナックルボール。なので、ピッチャーはとにかく低目に投げることを
意識して投げることが大事です。ピッチャーは練習で、早く変化の方向を掴むことが重要です。