不測の事態が起こっても、準備をしておけばパニックにならない!

野球の試合における緊張状態のなかで、思うように力を発揮できない人、すくんで動けなく
なるようなことを防ぐ、また自分ではどうにもならないことを考えたり、試合の勝敗や結果
ばかり気にしたり、自分でコントロールできないところに意識がいってしまったり、自分が
やるべき事が抜けてしまったりしている時。考えなくてよいことまで考えたり、すると当然
脳がいっぱいになってしまいます。人間の脳には一度に考えられる量には限界があります。

人間が考えられる容量は決まっている。表

つまり、考えられる容量が決まっているのに、エラーのことを考えたり、チャンスに三振した
ことを気にしたり、過ぎてしまったことで脳がいっぱいになってしまい今、現在やるべきこと
に集中できない、状態になってしまいます。つまり、自分でコントロールできることを考えら
れる脳の容量が小さくなってしまいます。本来やるべきことが、疎かになってしまい守備につ
いている場合、スタートが遅れエラーになってしまったり、バントを失敗したり
してしまい負のスパイラルに陥ってしまうのです。

▲すくんで動けなくなるのを防ぐのは「準備」です!

では、どうしたら良いのでしょうか?自分でコントロールできること、やるべきことに集中し、
脳の中がゆったりと、していれば、やらなくて良いこと、三振やエラーのことなどマイナス
思考などは自然と脳から排除され、プラス思考で脳がいっぱいになります。このようにメンタ
ルを強化するには、普段の練習の『準備』にあります。バッターボックスに入るとき守備位置に
つく時、ピッチャーがマウンドに上がるときのルーティンなどが『準備』です。

 

野球の試合には不側事態が起こることは少ない。それぞれのケースごとにセオリーがあります。
これを、ゲームの進行に合わせて、起こる状況を想定しておけば、起こりうる状況はかなり絞ら
れてきます。さらに、その想定ごとに自分の対応を考えておけばゲームが始まっても動けなくな
ることはなくなります。これこそが松井秀樹選手の『自分がコントロールできないことには、
関心を持たない』ということです。

 

試合の中で、自分でコントロールできることと、できないことをしっかり、認識してコント
ロールできることだけに集中する。普段からしっかりと準備しておけば,泰然自若として試合に
堂々と向き合えチームメイトからも安心して見てもらえます。その為には、バッターボックス
に入るとき、守備に入るときの、ルーティンを自分で作りましょう。一番有名なのはイチロー
選手のバッティングに入る前にバットを高く上げてから構えに入るルーティンです。

緊張状態も自分でコントロールできるようにしましょう!

スポーツに限らず、人が緊張する場面はいっぱいあります。与えられた仕事に対して、言われた
通りに、やり遂げられるか!得意の技であれば確率も高くなるでしょうが、やったこともない
ようなことは、失敗の確率も高い、つまり、緊張の度合いも高くなりストレスもたまります。
緊張状態とはストレスからくる反応のことです。今では“プレッシャー”という言葉の方が
適切かもしれません!

 

野球で言えば、スクイズ、1点を争う場面でスクイズをやれと言われれば大変なプレッシャーが
かかります。野球の場合は普段の練習試合などが100%普通の状態、緊張というより普段の
練習の成果、または練習通りできるか確認のための練習試合です。この状態を緊張の100%の
状態と考えるとしたら、例えば、高校野球の県大会の決勝になれば緊張度は200%するで
しょうが。大きな大会になればなるほど緊張感が高くなります。

▲適度の緊張感がある方が力を発揮しやすい!

普段はしないような、なんでもないゴロをエラーをしたり、普段通りのプレーができなく
なってしまうのです。もちろん人によって違いますが!2アウト、ランナー1塁、2塁、2対1で
負けている8回の裏のバッタ―ボックスに立った場合、貴方ならどうする。願ってもない
チャンスととらえ適度の緊張感が心地よく感じるタイプ!足が震えるほど緊張するか!
どちらにしても野球で一番面白いシチュエーションです。前者は程よい緊張感を
保ちながら打席に入れる。

後者の場合はチャンスにマイナスのことばかり考えてしまうタイプ、ここで、スパッと前向き
に切り替えられるかが、勝負の分かれ目です。つまり、緊張が全くないのが良いのかというと、
そんなことはありません。緊張しすぎるとリキんでしまったり、するのでよくありませんが、
緊張がなさ過ぎても「注意力が散漫になるなど、良いパフォーマンスにつながりません。
『軽い緊張感・わくわく感・集中力・軽い興奮状態』などの緊張レベルが
最適なゾーンと言えます。

▲自分のタイプを早くつかんでおきましょう。

つまり、程よい緊張感が良い結果を生むと言うことになります。最適な緊張レベルは人に
よって当然違います。気持ちを高ぶらせた方が、良いパフォーマンスを出せる人、平常心を
保ちつつ、静かに闘志を燃やすタイプ。などタイプはいろいろですが、早く自分はどんな
タイプが一番力を発揮できる緊張状態かということを、常に考え練習時にも自己分析し
自分自身に問いかけて、把握しておきましょう。