足の速い代走選手が塁に、
いるだけでバッテリーにプレッシャーをかけられる!

野球の面白く、魅力の一つに代走があります。例えば、2対1で負けている試合で9回の裏1死
1塁の時、つまり、どうしても1点ほしい時に代走を送ります。足が速い方が二塁に盗塁もでき
ますし、2塁に盗塁できれば、ワンヒットで本塁に還り同点になります。と、いうように、
足の速い代走専門の切り札や足の速い選手が、塁にいるだけで、バッテリーを初め内野手や
外野手も守る方には、強いプレッシャーがかかります。
足の速い代走選手が塁に、 いるだけでバッテリーにプレッシャーをかけられる!

▲周東佑京選手は走塁だけで金がとれる選手!

ソフトバンクの周東佑京選手が代走の切り札として2019年に台頭して、一気に日本代表に
選ばれるまでに、駆け上った。プレミアム12の第2ラウンドの初戦・オーストラリア戦では、
7回裏までリードを許す展開でしたが、周東選手が代走で出場し、二盗・三盗をアッという
間に決め、西武の源田選手のセーフティスクイズで同点に追いつく場面がありました。
対戦したオーストラリアの二ルソン監督は「周東のスピードはワールドクラス。
群を抜いている。そのスピードが守備にプレッシャーを与えた。

さらに「あの場面で日本が行ったプレーに敬意を表したい。ミスを出来ない場面でしっ
かりと決めてきた」とコメントしていました。この大会『プレミア12』は鈴木誠也選手や
浅村栄斗選手の主軸がしっかりとヒットを放ち、得点を生み出していた。強力な主軸がいて
初めて活きるのが周東選手の脚力なのである。足を活かした攻撃パターンをメインの作戦に
するのではなく、あくまでもオプションとして、備えていることが重要である。

▲周東選手の足が巨人の投手陣を狂わす!

2020年の巨人との日本シリーズでは、巨人の投手が,ランナー周東選手の足を意識しすぎて、
バッターに集中できず打ち込まれる場面が目立っていました。一つのオプションから、
チームの作戦として、十分に生かせる、足のスペシャリストとして君臨したシリーズでも
あった。今では内・外野手のどこでも守れるユーティリティプレイヤーとして、
活躍しています。また2020年には13試合連続で盗塁を決めて、
連続試合盗塁の世界記録を樹立しました。

▲代走のスペシャリスト鈴木尚広選手

「代走のスペシャリスト」として、一時代を築いた、鈴木尚広選手は、巨人の原辰徳第二次
政権で長年にわたり、巨人を支えてきました。試合の終盤や勝負所で、当時の代打の切り札
である高橋由伸選手や矢野謙次らが出塁した際に、鈴木尚広選手が代走の切り札として登場し、
1点を取りに行く、実際に高い確率でホームに還ってきました。最終的にはNPB での、
代走の選手としての通算盗塁数の日本記録を樹立しています。

 

2008年のレギュラーとしても活躍から、2009年以降の「代走のスペシャリスト」としての
原監督の鈴木尚広選手の起用方法は、あらゆる状況を的確に把握し、素早く決断実行する。
見事な起用法方であった。また鈴木選手も原監督の起用に見事に応えてて見せた。原監督の
第三次政権出は、増田大輝選手が鈴木尚広選手の「代走の切り札」の役割を受け次ぎその
ポジションを確立されつつあります。プロ7年目の育成出身の29歳である。
今では大変貴重な「スーパーサブ」でもある。

▼巨人のスーパーサブの増田大輝選手

並外れた脚力を誇るユーティリティー。昨季は試合終盤の代走を中心として56試合に出場する
も、盗塁数は前年を大きく下回る8個にとどまった。今季は「スーパーサブ」として貢献度を
高めるべく、勝負どころで自慢の快足を披露しています。象徴的なのが今年(2022年)の
7月19日のDeNA戦で最終回、丸佳浩外野手の内野安打で、二塁から一気にホームに還ってくる
という驚きのスピードと走塁を見せました。

 

増田選手を投入することで。相手チームを守備面で焦らせるのは、当然ですが、打者への
配球に有利に働きます。増田選手の盗塁を警戒することで、ストレートの比率が多くなるため
打者は、ストレートに的を絞って、待つことができます。まさに、塁にいるだけで
プレッシャーがかかる厄介な選手です。2022年10月15日