トミー・ジョン手術を受けた大谷翔平選手は二刀流完全復活できるか!

4年目を迎える来季のメジャーリーグエンゼルスの大谷選手、今季はコロナ過の影響で
例年通りの演習ができず、自己ワーストの成績に終わってしまいましたが、トミー・ジョン手術
後の投手としての復活も失敗!2試合で先発しましたが防御率37.80と信じられない数字です。

大谷選手完全復活へ!また、投手として2試合目に、右肘を痛めてしまい1回2/3で降板。以後残り試合は打者に専念。
打者としては打率1割8分8厘、本塁打7本、打点24打点 とこれまた、キャリアワーストの
成績です。2018年の10月に右肘のトミー・ジョン手術しましたが、右肘の完治はいつになる
のか!過去の日本人選手の手術後の経過、完全復活に何年かかったのか調べてみました。

▼トミー・ジョン手術とは!

肘の靱帯断裂に対する手術方法のこと。1974年にドジャースのチームドクターだったフランク・
ジョーブ医師によって考案されたもので、初めてこの手術を受けたトミー・ジョン選手の名前を
付けてトミー・ジョン手術と名付けられました。
トミー・ジョン手術のイメージ
その後多くのメジャーリグの選手や日本のプロ野球選手がトミー・ジョン手術を受けた、今では
プロだけではなくアマチュア選手も多くの選手が受け復活を遂げています。またトミー・ジョン
手術の権威として知られている整形外科医のジェームズ・アンドリュース博士がトミー・ジョン
手術の疑問に答えています。

▼メジャーリーグの選手の手術の成功率は97%!

アメリカのスポーツ医学専門誌によると1986年から2012年までに手術を受けたMLBの投手の
うち83%メジャーに復活を遂げています。マイナーの選手も含めると97%が試合に復帰している
と言われています。高い成功率を誇っています。

▼手術後の離脱期間は長くて30か月!

個人差が大きく、ケガの内容によってリハビリプログラムが大きく違う。平均的な投手なら
手術後の12~16カ月で実践復帰が可能となっているという。今までの例で言うと最短で11か月
で復帰。最も長い期間で30カ月だったと語っています。

▼ダルビッシュをはじめ、多くの有名選手が手術をしている!

例えば、ダルビッシュ選手は2015年の3月にトミー・ジョン手術をうけてから翌年の2016年
には17試合に出場して7勝5敗で防御率3.41です。16年は手術明け1年ですからかなり早い復活
でしたが、次の2017年もレンジャース22試合で6勝9敗。後半からドジャースに移籍し4勝3敗。

 

2018年カブスに移籍し、右肘痛が再発して一軍登板はわずか8試合で1勝3敗と振るわず。15年
に手術してから16年と17年はそこそこの成績はですが、ダルビッシュの力から考えると手術後
の16年から19年までは、不本意な成績が続いています。

 

手術後の5年目となる今季は絶好調で日本人で初めての最多勝のタイトルを獲得しました。
最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞の候補にあげられるほどの活躍をし、ひじ痛から見事に
完全復活を果たしました。

▼トミー・ジョン手術を3回受けた館山昌平コーチ!

トミー・ジョン手術を3回も受けたヤクルト・楽天で活躍した、館山昌平コーチはヤクルト
時代に3回もトミー・ジョン手術受けています。プロ2年目に受けた1回目の手術を受けてから
4年後からは5年連続2桁勝利を挙げ。チームのエースとして活躍しました。

 

「1軍で投げてリハビリは続けていたし、違和感や怖さはずっとあった。それが無くなったの
は術後2年たってから」と当時を振り返り語っています。館山コーチやダルビッシュ投手の
ように術後もプロの第一線で活躍している投手はたくさんいます。古くは村田兆治投手や
桑田真澄投手などがいます。

▼トミー・ジョン手術を受けて復活した現役日本人選手を紹介いたします。

▼カブス・ダルビッシュ有投手▼ソフトバンク・和田毅投手▼西部・松阪大輔投手
▼阪神・藤川球児投手▼元レッドソックス・田澤純一投手▼ヤクルト・五十嵐亮太投手

▼大谷選手は2021年は手術後丸2年半なり、二刀流復活は可能か?

日本人選手の手術後の経過を見ると術後1~2年では完全復帰は難しいようですね!ダルビッ
シュぐらいですが、それでも長続きはしませんでした。藤川投手は13年手術で阪神入団した
のは16年で術後3年でした初年度は43試合で防御率4.60とあまりよくありませんでした。

 

ところが、2017年は52試合で防御率2.22、2018年は防御率2.32、2019年は防御率1.77と中継
ぎやクローザとして活躍をし、今年いっぱいで引退すると発表しました。藤川投手も本格的
に復帰できたのは2017年です。術後丸4年たって、つまり5年目から藤川投手は完全復活です。

ソフトバンクの和田投手も2012年に手術して16年に古巣であるソフトバンクに復帰しその年に
途中でヒジ痛を経験しましたが、最終的に24試合の登板で15勝5敗の最多勝のタイトルを
獲得して完全復活を果たしました。術後、丸3年の4年目に復活ということになります。

▼藤川投手も和田投手も復活と言えるまで丸4年で5年目に完全復活です!

この様に見てくると大谷投手も来年は術後、丸2年半でつまり3年目となります。藤川投手も
和田投手も3年以上かかっています。藤川投手が丸4年の5年目に、和田投手は丸4年の5年目の
年に復活です。2人ともし術後2年目、3年目は完全ではありませんでした、今年の大谷選手と
同じように思うように腕が振れず苦戦しています。

 

あえて、2人との違いを挙げれば、2人がトミー・ジョン手術を受けた年齢より大谷投手の
方が若いということです、大谷投手は今年26歳で、手術を受けたの24歳です。藤川投手が
33歳で和田投手が32歳でトミー・ジョン手術を受けています。

 

大谷投手は2人より8歳~9歳若い沖の手術です、つまり回復も2人より早いはずですし、
また3年目であり、年齢のことを考えれば復活はかなり確立は高いと思いますが、もちろん
楽観してはいけませんが、今年の失敗を反省して当然より慎重に調整してくると思いますの
で、完全復活をして二刀流を一年間通して成功させてほしいですね!期待しましょう。