ロッテの佐々木朗希投手
28年ぶり完全試合達成!13打者連続奪三振の日本新!

 ■ロッテ 6ー0 オリックス(4月10日・ZOZOマリン)
ロッテ・佐々木朗希投手がNPB史上28年ぶり、21世紀では初めての完全試合を
達成しました。また、9打者連続奪三振の日本記録も64年ぶりに記録を大幅に更新13打者
連続奪三振の新記録を樹立し、さらに1試合19奪三振のプロ野球タイ記録をマークし。
記録ずくめ。完全試合でした。NPBでの完全試合は1994年5月18日の広島戦(福岡ドーム)で
槇原寛己(巨人)が達成して以来の快挙です。

ロッテ佐々木朗希投手 完全試合達成の快挙!

パ・リーグでは今井雄太郎(阪急)が1978年8月31日のロッテ戦で記録して以来44年ぶりです。
今季は3合目登板での快挙です。今季はオープン戦での登板から160キロのストレート連発し、
3年目の今季は井口監督も最初からローテーションの3番目に指名し、今日の登板が2戦目です。
監督は今日の快投に『「ファウルを打たせてカウントを追い込む、一回から九回まで徹底して
できた」と制球力を良さを挙げた。

動画佐々木朗希投手完全試合達成動画

また、佐々木朗希投手は自己最速に並ぶ164キロのストレートを中心に高速フォークを武器に
オリックス打線を翻弄し手玉にとった。女房役の高卒新人の松川捕手は試合後、快挙達成の
要因を『本当にどんどんストライクを取って、バッターのテンポも良く、バッターに考える
時間がなかったことが凄く良かった』と語った。昨年の首位打者である吉田正尚選手を
3球三振に切って取った、4回をゲームのポイントに挙げた。

 

初球、2球目とカーブでタイミングを外して見逃し、空振りで追い込んだ場面。松川は
『正尚さんのカーブを2球続けたところが本当に分岐点だったと思うし、正尚さんの思った
ところじゃなかったと思うので、そういう部分ですごくカーブでストライク取りましたし、
その後のフォークが生きたかなと思います』と語った。新人捕手とは思えないリードである。

 

カーブを2球続けたのは松川捕手のサインで、佐々木朗希投手も迷わず松川のリードに
うなずき吉田正尚選手の裏をかくリードが決まった。吉田正尚選手も、試合後に4回の打席に
ついて言及しています。『今日は完全にやられました。(バットとの)接点がなかった。
直球も対策しましたけど、最後はフォーク待ちで真っすぐに手が出なかった。真っすぐを
待つと、フォークがストンと消える。2打席目がカーブが2球続いたんですけど、あそこが
唯一のチャンスだったかなと思います。真っすぐとフォークは腕の振りでもわからなかった
ですし、なんせコントロールが良かったです』と語る。

 

プロ野球を代表する強打者も負けを認めた。3連続三振の福田も『球も速かったですし、
フォークボールも反応だけで打てるようなフォークじゃなかったので、僕の中では』と、
割り切っても対応できなかったと打ち明けた。球数105球の内、160キロ越えが34球。と
ストライク率は78%と驚異のピッチングだった。オリックスにとっては、チャンスらしい
チャンスもなくお手上げのゲームだった。

 

まだ今季は始まったばかりです。佐々木朗希投手もこんなに早く完全試合を達成するなど
思ってもみなかったと思いますが!ヒーローインタビューで『最高です』と、完全試合は
『正直あまり意識してなかった。打たれたらそれでいいかなと思い、松川を信じて投げ
ました』と話し笑顔で〆た。この先どんな記録を作ってくれるのか次回の
登板が見逃せないですね!