大谷翔平のメジャーリーグデビューからの3年間!

2018年日本ハムからメジャーリーグエンゼルスに移籍し、開幕前の予想を覆し、見事新人王に
輝いた大谷は「投手」として4勝をマークしましたが、シーズン中に右肘靭帯損傷が発覚。
トミー・ジョン手術を行い2019年は打者に専念しました。

今年も期待されましたがコロナ過の中、思うような成績を残せず大きく期待を裏切り、ピッチ
ャーでは2試合の(下記の表)ほとんどピッチングになっていません。原因は詳しくわかりま
せんが、調整ミスであることには間違いありません。ダルビッシュや松阪投手も、手術後2年ぐ
らいはよくありませんでした。手術後3年目になる来年は期待できそうですね!

打者としても、キャリア最低の成績でした。マドン監督の話では、修正する時間が足りなかった
のが一番の要因であるとお話していました。通常のシーズンの半分以下の60試合2か月でシーズ
ンが終了。スランプになったら立て直す時間はなかったのかもしれません。

▼投手・大谷翔平のメジャーリーグデビューをデータ分析!

2018年の大谷選手の投手として4勝し打者としてもホームラン22本を打ち見事新人王に輝
いた。4勝しかしていませんが投手と打者の二刀流として颯爽とデビュー。まずは投手「球質」
を分析し来年の復帰後の投手としての可能性を考えてみたいと思います。

▼大谷投手はメジャーでどんな投手であるか、どんな投手になるか?

どんなタイプのピッチャーであるか、被打の種類別パーセント率で(図2-1)見てみると
投手は打者に対峙した時に。三振か、グラウンドエリア内打球(内外野のゴロ、内野フライ、
外野フライライナー)本塁打、四死球、のいずれかが必ず発生します。

その内容によってアウトにできる割合は違ってきます。三振や内野ゴロが多いピッチャーは
失点のリスクが低いと言えます。大谷投手の結果を見るとメジャーリーグの平均数値と比べて
も高い完全アウト率を記録しています。2018年の先発投手で(投球回数50イニング以上投球
の180人の投手中)

▼大谷を越える投手はメジャーリーグでも11人しかいません!

大谷投手を超える投手を見てみると、ジェイコブ・デグロム(メッツ)、ブレイク・スネル
(レイズ)の両サイヤング賞投手を初め、マックス・シャーザー(ナショナルズ)、ジャス
ティン・バーランダー(アストロズ)などメジャーリーグを代表する投手ばかりである。

 

大谷投手の奪三振能力はトップレベルの投手に遜色ありません、この時点でメジャーリーグを
代表する投手になれるポテンシャル見せていると言っても、決して過言ではありません。

▼断トツの空振り奪取率を誇る球種!

大谷投手の球種ごとの空振り奪取の割合を見てみると全球種で平均以上の空振り奪取の割合を
記録しています。中でも半数近くの投球割合であるスピードボールを中心に決め球のスプリッ
トを駆使して三振を量産するのが大谷投手の三振奪取のパターンと言えます。


速球やスプリットを中心に三振を量産している大谷投手ですが、そのボールは「どんなボー
ル」だったのかその球種の球速データを見てみましょう。大谷投手の最大の武器はストレー
トの球速です。先発投手でありながら、平均速度は156キロの超高速であり、
最高速度も163キロです。(表-3)

▼本来の球速を取り戻して二刀流の完成を目指してほしい!

大谷投手の163キロより球速の速い選手はメジャーリーグの全投手の中でも5人しかいません。
球速は速ければ、速いほどバッターは判断する時間が短くなり打つのが難しくなります。つまり
球速は投手にとって最大の武器になるということです。

打者は球速を意識すればするほど三振も多くなるのです。変化球の威力も高まりバッターは、
ますます打ちにくくなります。今年の(2020年)の復帰登板で失敗しましたが、来年こそは
復帰を無事に成功させて、球速をとり戻して、二刀流を完成させてほしいと思います。
次回は投手編NO2を掲載いたします。