真っ向勝負、ピッチャーとバッターの力と技の勝負!

 

真っ向勝負とはピッチャーもバッターもベストのプレーをする力と技のベストプレーを
するのが真っ向勝負と言える。最近の選手は真っ向勝負とは多くの人がピッチャーはストレート
を投げることだと思っている人がほとんどである。アンケートで分かっています。

真っ向勝負!イラスト

確かにストレートが自分の特意球であれば良いと思いますが、真っ向勝負とはピッチャーの
場合はそれぞれのピッチャーのもち球であるベストのボールを投げることである。例えば
巨人の菅野智之投手の場合は、ツーシームとカットボールのコンビネーションの投手。

 

ソフトバンクの千賀滉大投手の場合であれば160キロのストレートかお化けフォークと言われる
フォークで勝負する、この球を打つのがバッターのだいご味であるし、打ち取れれば
ピッチャーのだいご味である。つまり、これが真っ向勝負である。

▲三冠王を3回の落合選手と284勝の山田久投手の真っ向勝負!

だいぶ昔になるが、ロッテの落合博光選手と阪急の山田久志投手の真向勝負は名勝負と言われ、
今でも落合氏も山田氏も語っています。落合氏『俺はシンカーしか待っていないから』と
テレビのインタビューで公言した。シンカーは山田氏のウイニングショットである。

 

山田氏はプロ野球で284勝しているサブマリンの先駆者であり、大投手である。片や落合
博光氏は3度の三冠王に輝いているスーパースターである。その落合氏がシンカーを得意球に
している大投手に不敵な宣戦布告したのである。

 

山田氏はボールになるカーブを2球続けて、ストレートを1球投げると、落合氏はファオルする。
落合氏はわざとファオルしたように見える。「早くシンカーを投げろよと」合図したように
みえた。観客、同僚は固唾をのんでみている。そうして5球目。

 

山田氏がシンカーを投じると、待ってましたとばかりに、完璧なタイミングで
バックスクリーンに叩き込むホームランである。ニヤリと不敵な笑みを浮かべてダイヤモンド
を回る落合選手。このようにお互い認め合う選手が真剣に戦うのが「真っ向勝負」である。
このように、今でも語り継がれている、真っ向勝負は数多くの名勝負があります。

▲真っ向勝負でも投球の中心はストレート!

日本のプロ野球も投球の中心は速球になっていますが、メジャーリーグも18年投球の中心
1年間で約33万球にバッターがスイングした数です。その内訳空振り、ファオル、ゴロ、
内野フライ、外野フライ、ライナー分ける。これを総称して、イベントと呼びます。

 

1年間でイベントが約33万球、そのうち速球(ストレート)は36%と一番、投球割合が多い
球種となっています。メジャーリーグもやっぱり投球の中心は速球であることが分かります。
日本の野球は少年野球から高校、大学、社会人、プロ野球も当然速球が中心の組み立てです。

また速球が一番、多いのですから当然打たれる確率も速球が一番多いのです。そこでイベント
ごとにリスクを考えた場合、一番リスク低いのが空振りです。空振り以外では、ゴロも内野
フライ、外野フライ、ライナーに比べて圧倒的に長打の確率は低くいので、
リスクは低くなります。

▲投手の球種別投球の割合は速球が36%と断トツ!

そこでメジャーリーグ18年に投球されたうち、イベントが発生した約33万球を分析したデータ
を見て(表1-2)みると一番多く三振を奪った球種はスプリットです。速球と
2シームは空振りを奪った割合はスプリットの約半分です。

速球は空振りやゴロが少なく外野フライとライナーが多いとデータは示している。つまり
リスクが高いボールになっているのです。次に球種別の打球特性を見ると(表1-3)
速球は圧倒的に飛距離が大きい球種となっています。最もリスクの高い球種となっています。

投球の中心であり、投球の割合も圧倒的に多く当然打たれる割合も必然的に多くなります。
ただ、投球の組み立ての中心ですから見せ球に使ったり、バッターをスピードで圧倒したりと
いろんな、使い方ができるのが速球(ストレート)です。

 

ピッチャーも一番多く投げる球ですからコントロールも一番自信があります。ほとんどの
ピッチャーが自信を持っています。つまりピッチングの基本がストレートなのです。
ストレートがしっかり投げることができないと変化球を投げることができません。

▲フライボール革命によって、アッパースイングが主流になる!

フライボール革命の理論が浸透しつつある近代野球では、アッパースイングの打者が多く
なっています。スライダーやスプリットのように曲がって落ちる球が全盛のため打者はすくい
上げるアッパースイングの打者が多くなり、またフライボール革命理論も打球に角度
つける理論のため、みんなアッパースイングでフライを上げることに集中!

 

すると今度は、速球が釣り球になり、高めギリギリで空振りを取るのが決め球になります。
打者はアッパースイングですから低めは打てるが、高めのスピードボールは打ちにくく
なります。ピッチャーも攻め方が今までと高低が逆になってしまうのです。

 

これからはフライボール革命により真っ向勝負も変わってきますねピッチャーもバッターも
投げる球種もコースも変わるし、バッターもスイングはアッパースイングとレベルスイング
など球種やコスによって、変えないと打てなくなる時代になるかもしれませんね!