野球のマネジメントから
見える、データを活かすマネジメント!

 目標を達成させるために、リソースを効率的にすることが重要です。リソースとは
『ヒト、モノ、カネ、情報』4つと『時間』の概念を加える。上に立つ者は、組織を統制し、
マネジメントをしなければなりません。日本のプロ野球は年間143試合の長いシーズンを
見越して戦わなければなりません。ペナントレースを勝ち抜くためには、どの選手に、
どのタイミングで、どのような『仕事』を与えるべきかが重要になってきます。

野球のマネジメントから 見える、データを活かすマネジメント!

組織の中で一番上に立つ人が『配分スキル』を分かっていれば、メンバーの『働き方』の
自由度は増します。選手の働き方改革』が促進できるのです。シーズンを見ても、カラダの
負担が大きい投手の運用は、まさに、その実例である。短期決戦のように、いい投手を毎日起用
していれば、つぶれてしまいます。野手の中心選手にも同じことが言えます。これは、投手と
同じように大事にする球団が増えています。投手と同じように、重要な試合、夏場以降の
優勝争いにピークが来るようにしてほしいからである。

さらに、シーズンだけでなく、チームの将来像を考えると、コアとなる選手を長く活躍して
もらうために大事に起用していかなければなりません。また、若手選手を育てることも忘れては
なりません。チーム創りには、まず、基本である」ピッチャーを除く各ポジションのレギュラーを
決めないと、チームになりません。つまりコアになる選手のポジションです。ピッチャーは
ローテションのピッチャーを中5日~6日で回します。投手以外のポジション8つを決める。

▲データに左右されない、マネジメント!

昨年のセリーグクライマックスシリーズ、阪神-巨人の2戦目、両チームの先発、阪神が
青柳晃洋投手。巨人が高橋優貴投手、両投手ともに相手チームとの相性は抜群でしたが、巨人の
高橋投手は2回を守れず、阪神の青柳投手も3回でノックアウト、マウンドを降りました。両投手
ともに対戦相手には,長いシーズン中はカモにしていた相手である。シーズン中のデータでは
考えられない結果が短期決戦では、起きてしまうこと多々あるのです。

 

トーナメント方式の高校野球では、負けられない試合がほとんどです。負けたら終わりの
トーナメント戦の試合だからです。プロ野球のシーズン中はリーグ戦形式で闘いますが、クライ
マックスシリーズでは短期決戦ですのでシーズン中とは、別物と考えるべきです。短期戦は、
普段戦い慣れていない状況によるプレッシャーなどの心理的な部分が大きいと思います。
短期決戦と言えば日本シリーズあります。2021年のヤクルトの中村悠平捕手や2018年の
甲斐拓也捕手などシーズンでは派手な活躍はありませんが!短期戦ではラッキーボーイ的な
意外な選手の活躍でMVPを獲得しています。

 

このように、短期決戦の日本シリーズでは多くのラッキーボーイの選手が活躍し、シリーズの
MVPが誕生しています。データからでは予測できない選手が活躍しています。このようにデータ
に左右されない、マネジメント論も時には重要である。チャンスの場面や重要な試合で。セオリ
ーやデータを超えて選手を起用することが、吉と出る場合もあります。もちろんデータが全ては
ありません.が、データと勘やヒラメキなどを、うまく組み合わせてその日のメンバーを決める
のもありだと思います。データ通りに起用することも当然必要です。

▲2022年のプロ野球日本一はオリックス!

今日「2022年10月30日」の日本シリーズ第7戦が決着しました。ヤクルトが8回にオスナ選手の
スリーランなどで1点差に追いつきましたが、オリックスが逃げ切り、日本一になりました。
MVPにはオリックスの杉本裕太郎外野手が選ばれました。3戦まで全然打てませんでしたが
第4戦と第6戦で、決勝打を放つ、今日の7戦もセンターライナーを外野手がエラーをし、
ラッキーな3点打を放つ活躍でMVPを獲得しました。  ●ヤクルト4-5オリックス●

2022年10月30日