配球の組み立て方の基本は大別すると3種類のパターンがある。

 配球には、基本的には正解はありません。ピッチャーによっても、キャッチャーによっても
それぞれ考え方がありますが、大別すると3種類のパターンに分けられると思います。
基本は「カウントを作ってまとめる」カウントの作り方は数限りなくありますが、
まとめ方はある程度絞られてきます。

配球の組み立て方の基本は大別すると3種類のパターンがある。

●ピッチャーの持ち球を最優先に考えて、配球する。
●バッターの弱点を突いていく、データ重視の配球をする。

●シチュエーションに合わせた配球をする。

配球はピッチャーによって大きく変わります。本格派の速球投手、スピードはないが
コントロールと多彩な変化球の投手。打たせて捕る投手など・・・、ピッチャーによって組み
立て方は大きく違ってきますので、バッテリーでよく考え方を整理しておきましょう。
3つの配球を説明します。

▲ピッチャーの持ち球を最優先に考えて、配球する。

ピッチャーのボールを最優先に考えて、配球するために、投手としての能力の高さが
求められます。投球の軸になるウイニングショットが必要になってきます。そのウイニング
ショットを中心に、ピッチングを組みたてれば、無理に相手バッターの弱点を突かなくても
自分のペースで投げれば問題なく抑えられる。その位のピッチャーが
許される配球のピッチングです。

▲バッターの弱点を突いていく、データ重視の配球をする。

バッターの弱点を突いていく、データ重視の配球はスピードに自信がなく、ウイニング
ショットもないと言うピッチャーの場合は、このデータを重視して徹底してデータを分析しな
くてはなりません。コントロールミスが許されないだけに、慎重に1球1球ていねいに投げて行く
ことが要求されます。データ重視で、バッターの弱点を突く配球はいわば「保険」のような
ものです。それまでピッチャー最優先で投げていても、にっちもサッチもいかず困った時には、
データに頼って、バッターの弱点を突くことも、立ち直るきっかけになります。

▲シチュエーションに合わせた配球!

シチュエーション(状況)に合わせた配球とは、得点差、イニング、ボールカウント、アウト
カウント、ランナーの有無などによるものです。ランナーが1塁にいる場合、内野ゴロを
打たせて、ダブルプレーをとるか、または外野フライを打たせる分けにはいかないから、
三振を取りに行くか等々、狙いによっては、配球のパターンが大きく変わってきます。
得点差、勝っている状況、負けている場合など、多くのシチュエーションがあります。
大事なのは、状況を正確に把握して捕手や内野手と連携して、まとめるのも一つの方法です。

▲バッテリーによるカンとヒラメキの配球!

勝負事には、どう考えても、まとまらない時があります。そんな時一か八か、ピッチャーの
カンとキャッチャーのヒラメキで、エイ、ヤーで決める配球も時には必要な時も必ずあります。
特にピンチに陥った場合、成功することもありますが!何回もやることではありません。
同じように、投げるコースが無くなったら、また困ったら、アウトロ―に投げろと
言う言葉もあります。野村監督が良く言っていた言葉です。

2022年11月6日