データでは分からないバッティングの技術と美学、感性!

近代野球はセイバーメトリクスなどをはじめデータの発達によって、感覚や感性で感じる部分が
無くなってしまったかのように、なんでも、かんでも数値で判断してしまう。データ中心の
時代になってしまいました。が、チームがチャンスの時の攻撃や守る時の選手の華麗な守備な
ど、またチャンスの時のバッターの打ちそうな「雰囲気がある」など、データでは
理解できない部分が、あまり、言われなくなってしまいました。

データでは測れない「感覚」や「感性」「あいつは何かある・持っている」などの感覚的な
部分はデータでは、分かり得ない部分です。そのように打てそうな「雰囲気」や「何かやって
くれそう」な持っているものを、そのまま結果に結びつける選手の価値は非常に高い。
日本ハムの14、16年と20年3度打点王を獲得している。中田翔選手(21年後半から巨人に
移籍)のように国際大会での活躍や、日本シリーズなどでの活躍がそうでした。

▲大谷翔平選手が持っている、強打者の雰囲気!

 21年の大谷選手がまさに、雰囲気でピッチャーやキャッチャーを圧倒し、打ちまくって
いました。本人も『打てそうな雰囲気を持って、打席に立てるかどうか』が大谷選手の
バッターとしてのバロメーターである。と話しています。今やメジャーの『対戦投手だけで
なく打席に立てば、相手チームにとっては毎回脅威になる』と打撃コーチも認めている。
アーチを重ねるごとに強打者の風格、雰囲気は確実に増していきます。
まさに、データでは測れない魅力を持っている選手である。

 

今季は、ホームランこそ出遅れていますが、メジャーでは今季飛ばないボールを使用している
ため、大谷選手と同様リーグ全体で、本数は減っているようです。大谷翔平選手もフェンス際で
失速している打球が多い気がします。昨年なら入っている打球がフェンス際で捕球されている
フライが多い。大谷選手自身も感じているような話をインタビューで話しています。
もちろん昨年のMVPであり、ピッチャーもキャッチャーも研究し、攻めてきています。

▲大谷翔平選手は、日本プロ野球時代から
データを超えた選手の代表選手である!

大谷翔平選手は、2013年に日本ハムに入団し、二刀流で3年目に入り、二刀流が形になって来た
ところ、2015年「プレミア12」の国際大会で準決勝の韓国戦で先発し、圧倒的なピッチングを
見せた。7イニングを1安打無失点、2塁をも踏ませず、奪三振11、投球数85球で韓国打線を
抑えて、マウンドを降りた。後続リリーフ投手、則本昂大投手や松井祐樹投手、松井浩俊投手
が揃って攻略され、大逆転負けを喫した。

 

あまりにも、大谷翔平投手のピッチングが凄すぎるため、後続のピッチャーとの力の差があり
過ぎたため、韓国のバッターから見れば、簡単に打ててしまうと言う脾肉な結果になって
しまったのです。今のエンゼルスでも大谷投手のバランスブレイカー現象は起きていますね!
大谷翔平投手が6回、7回まで好投しても、後続のリリーフ投手が打たれて負けてしまう。
結局、大谷投手に勝敗が付かずの試合が多くなってしまう。

▲2016年のプロ野球パリーグMVP!

 2016年の日本ハムのペナントレースの戦いぶりも、大谷選手を中心に、ソフトバンクの
独走状態をひっくり返した年でした。日本ハムは11,5ゲーム離され2位につけていました、が、
日本ハムの監督である栗山英樹監督は大谷投手をソフトバンクに当てまくり、11,5ゲーム差を
追い詰め、大逆転で優勝を成し遂げました。大谷選手は投打二刀流で活躍。投手では10勝4敗、
防御率1.86、打者では打率3割2分2厘、本塁打22本、打点67の投打でベストナインに
選ばれて、文句なしのMVPに選ばれました。

 

 さらに、クライマックスシリーズのソフトバンク戦に、9回のクローザーとして、
DHを解除し登板、日本人最速記録となる165キロを5球ほど投げ、日本ハムナイン
をはじめ、ソフトバンクのナインも驚き、大歓声の中3人を完全に抑えて見せた。そして
悲願の日本シリーズに出場。相手は黒田博樹投手の引退シリーズとしたい広島カープである。
第1戦を任された大谷翔平投手でしたが、敵地で雨の中、力投しましたが広島打戦に
攻略されてしまい、敗戦投手になってしまいます。

 

第3戦から5戦まで3番DHの指名打者として先発出場。第3戦で延長10回裏、2死、ランナー
2塁で。ピッチャー大瀬良大地投手からサヨナラヒットを放ち、日本ハムをシリーズ初勝利に
導いた。この勝利をきっかけにチームは一気に日本一まで駆け抜けた。シーズンと日本シリ
ーズ共に、大谷翔平選手が一人で動かした2016年のプロ野球であったと言っても過言では
ないと思います。昭和30年代の長嶋茂雄選手や王貞治選手の圧倒的な活躍があった時代を
彷彿させる年でもあった。まさにデータを超えた大谷翔平選手です。

今現在の大谷翔平選手のデータを超えた二刀流の活躍!

大谷選手のオーラが相手打者を圧倒!

エンゼルスが2022年5月26日レンジャーズ戦に敗戦してから6月9日レッドソックス戦に
負けて球団初の14連敗を記録。翌日の6月10日のレッドソックス戦で大谷投手が7回投げて
4安打、1失点、6奪三振の好投をし、15連敗を止める。打者では4打数2安打、逆転ホームラン
打点2の投打の活躍で15連敗を阻止して見せた。この試合まさに大谷選手の放つ雰囲気や
感性、オーラがレッドソックス打線を圧倒。連敗を止めると言う快挙を達成!

 

その後メッツに負け、ドジャースに2連敗の後、マリナーズの初戦に先発登板し、過酷な
スケジュールの中、6回を98球を投げ無失点、3安打、2四球、6奪三振の好投でまたもや連敗を
3で止める快投。14連敗の後なかなか連勝ができず、苦しんでいるエンゼルスですが今日
(19日)のダブルヘッダーを勝利、やっと2連勝しました。何とか調子を取り戻し
4月~5月の勝率に少しでも近づく用に頑張ってもらいたいですね!
                               2022年6月20日